先日、クライアントさんから
あるアイテムが自分にとって必要かどうかと
意見を求められました。
基本的に私はこういうご相談については
依存につながるのでお答えするのは難しい
というスタンスを取っているのですが、
代わりに私自身のアイテムに関する考え方を
お伝えして、後はご自身でご判断いただくよう
お願いしました。
世の中には本当に色々なアイテムが出回っていて、
悩みを解決するグッズとか、もう古の時代から
飽きるくらい売られていますね。
私もルドラークシャとか色々持ってますので
そうしたアイテムを持つこと自体が
悪いとは思っていません。
本当に自分に合うアイテムを持つと、
自身の偏ったエネルギーの傾向が調整されたり
実際に楽になることはあると思います。
ただし、そうしたアイテムはあくまでツールなので、
アイテムにすがるのは、在り方が違うだろう
と思います。
ツールはあくまでツールであって、
それをいかに使いこなすか、と言う部分の
私たちの在り方が非常に大事だと思います。
だから、不安に駆られてこれを持てば
悩みが解消するんだとか、これさえあれば
美しくなれるとか、そんな風に考えるのは、
根本的にいかんな～と思うのです。
あくまで私の個人的な見解ですけれど。
神社仏閣のお守りを持つにしても、
持てばそれで願いが叶うわけではないと思います。
自分自身の日々の在り方を正し、
願いの実現に向かって努力する。
もしその願いが神意に適うものであれば、
神仏のお力添えがいただけるかもしれない。
お力添えいただけるような在り方を
見ていただけるように。
そんな意識で心の支えにするくらいが
丁度いいのではないかな、と思うのです。
そういう気持ちがないと、
苦労していただいてきたお守りのはずなのに、
願いが叶わなかった、この神様は力が無いんだ
とかいって文句をたれ、
今度はもっと力のある神様のところに行こう
とか思ってドクターショッピングならぬ
神社ショッピングをするようになるでしょう。
実際、そんな風にして家中がお守りやお札なんかで
溢れ返っている人、少なくないでしょうか。
私のサロンにも様々なインドの神様のご神像や
ヤントラ、神社のお札やマリア様のイコンなど
ありますが、
みなご縁があってやって来たものであり、
それなりに日々の礼拝やご挨拶は
続けています。
信仰と言うほどのものではありませんが、
それでも日々見守ってくださっている眼差しを感じ、
それに対して感謝をする、という思いの交流は
あると思っています。
お守りやお札、あるいは神仏に関わる諸々のお品は、
神仏と自分とのご縁をつなぐものです。
願いが叶うために払ったお金の保証書ではありません。
そういう開運グッズのようなものにすがりたくなる
気持ちもわからぬではありません。
でも、先日も書きましたけれど、
そのような状況を引き寄せる種が自分の中に
あるのであって、その種に何ら対処することなく
グッズやその他諸々に流れるのはナンセンスだと
私は思っています。
出来事は、自分に気づきを促すためにやってきます。
それが心地よく楽しいものであるならば、
ますますその在り方を進めればいいし、
何か苦痛を伴うものであるならば、
何かを方向転換する必要がある、
ということなのです。
そこを理解せずに、あり方を正すこともせず、
グッズを持ったからと言って、
根本的に何かが変わるでしょうか？
それじゃない！って、またさらに気づきを
促される出来事が起こってくるような気がします。
けれど、そういうグッズに依存する人は、
そういうメッセージを読み違えて、
このグッズじゃないんだ！
もっと違うパワーのあるものを！
と、さらに深い迷路に迷い込んでいくことも
少なくありません。
そうして、相当な金額をつぎ込んだ挙句に
心身のバランスを崩していたりします。
自分が何から逃げようとしているのか、
一度踏みとどまって良～く見るべきです。
アイテムにすがるのではなく、
自分の中で沸き起こる不安や焦り、恐れなどなどの
感情を受け止められる自分になることが
先決です。
アイテムを使うのは、そういうことが多少なりとも
理解できたうえで使うべきだろうな、と思います。
ちなみに、依存的な傾向がそのままに
アイテムを持つことで助かった！とか思うような
状態になった場合こそ、
よくよく自身に在り方を振り返って、
助かったことに感謝し、もう二度とこんな状況に
ならないよう、過ちを改めるときです。
このアイテムを持てばもう恐いものなしだ！
とか、調子に乗ってはいけませんね。
そんな風になったときこそ、
よからぬものに足元をすくわれやすい
ときなのですから。
アイテムはすがるものではなく、
自身の在り方を正すためのきっかけにすべきものであり、
使いこなすべきツールです。
アイテムに使われるようではいけません。
正しいアイテムとの関係性を築きましょう。