自分が本当は何を感じているのかって、
自分のことなのに、それを知るのは
なかなかに難しかったりします。
なぜなら、私たちは都合の悪いことがあると
簡単に捻じ曲げ、蓋をし、嘘をつくからです。
他の人からそんなことをされたら
すごく傷つくし、憤りを感じるようなことを、
自分には平気で、日常的にやっているのです。
たとえば、すごく怒っているのに
怒りを見せるのは醜い、みっともないとか、
大好きな人にひそかに憎しみを抱いているのを
知られてしまったら、その人が私を嫌いに
なってしまうかもしれない、
とか思って、怒りや憎しみを抑圧したりします。
そうして、本当はすごく怒っているのに、
涼しい顔をして微笑んでたりするんですね～。
まぁなんて恐ろしいんでしょう。（＾＾；
そんな風に、周囲をだまし、自分にも嘘をつく。
そうやって理想の自分像と現実を手に入れよう
としているわけです。
でも、そんな風に築き上げた自分像や現実は
所詮は砂上の楼閣、虚構です。
嘘の上に嘘を重ねて成り立っているので、
非常に無理があるんですね。
私たちの心は、本来嘘をつけば
非常に苦しみます。
けれど、簡単にそれができるということは、
その苦しみを感じないような構造に
しないといけません。
そうして様々な抑圧をかけ、
認識を歪めてまず自分を騙すのです。
心は本当は苦しんでいるのに、
苦しんでいないことにしてしまう。
いったんこれができると、
次々に嘘を重ねられるようになり、
ある意味それが都合が良かったりします。
なかなか便利な在り様のようで、
実は副作用も非常に大きい諸刃の剣。
自分が本当は何を感じていたのか、
わからなくなってしまいます。
それの何がいけないのかと言うと、
私たちは「感じること」によって、
人生の導きや自身の在るべき姿を整える
ということをやっていて、
正しく自分の感じていることを認識し、
それに応答していくことで、
人生を調和して歩んでいくことが
できるようになっているのですが、
ここが狂ってしまうので、
自分にとって正しい歩みができなく
なってしまうのです。
だから、本来の羅針盤が使えないので、
外に代わりになるものを求めるようになります。
これが悲劇の始まりになったりするんですね。
この辺りはこれまでにも何度も書いてきているので、
ご理解いただいている方も多いでしょう。
本来、私たちはいかに人生を歩むかという
羅針盤を内蔵しているはずなのです。
でも、それがうまく機能しないのであれば、
外側に代用品を求める前に、狂った羅針盤を
修理するのが先でしょう。
その修理、調整のプロセスの中で、
歪み、抑圧した認識や感覚を修正していくのです。
人生の苦しみは、こうした歪みや抑圧の構造から
来ていることがほとんどなので、
仮に外側に優秀な羅針盤を見つけて取り付けた
としても、根本的にはその苦しみは
変わらず、ついて回るでしょう。
そのことに気づかない人々が、
ある羅針盤が気に入らなければもっといい羅針盤を、
と次々に羅針盤ショッピングをして彷徨うのです。
その羅針盤と言うのが、たとえば
有名な霊能者の先生だったり占い師だったり、
あるいはカリスマヒーラーやセラピストなど、
とにかく自分よりも何か大切なことを
知っていそうだと思えるような人だったり
するわけです。
気を付けましょうね～って言っても、
何を気を付けるのかわからない人もいますが、
結局、自分で自身の人生を引き受ける
力をつける以外に方法はないんですね。
それを替わりに引き受けてあげよう、
という人がいたら、危険ですから
直ちに退避しましょう。笑
自分自身の真実を受け止め、生きる力を
つけましょう。
例え真実を生きることが一時的には
混乱や苦しみを生むように見えても、
最終的には必ず調和し、心安らかな結果に
なります。
目先に保身に足元をすくわれないように。
これは、大切な人との間の関係性についても
言えることです。
表面的な見せかけの調和のために、
自身の真実を犠牲にしないように。
そんなものは、早晩壊れていきます。
熟成に耐えうるような、育てていける
関係性ではありません。
しがみつくほどに、不安と焦り、
分離の感覚に苦しみは増すでしょう。
そんなものにどれほどの価値があるのか。
良く自身に問うてみることです。
それでも、孤独や悲しみ、絶望を味わいたくない
がゆえに執着する人は多いですが、
あなたはそんなにも無力でやわな存在
ではありません。
そう信じこんでいる人もいますけれどね。
一度、疑ってみることです。
本当に私は無力だろうか？と。
そんな苦しみに耐えて生きている時点で、
答えは出ているのではないでしょうか。
要は、力の使い方が違っているだけです。
自分を殺す方向に力を使うのではなく、
生かす方向に力を振り向けるのです。
そのやり方がわからないから、
ドツボにハマっているだけなんですよね。
セッションやワークショップ、特別講座などで
その辺り、がっちり取り組みますので、
興味のある方はぜひどうぞ～！