成長、成功、幸せ、豊かさって言うけれど、
自分にとってそれがどういうものなのか、
わからずに、
誰かが提供してくれたパッケージのそれを
そのまま自分に当てはめて、何の疑問もなく
組み込もうとしている人が結構多いな～
と感じることがありました。
これが成功ってことさ！
豊かさってこういう感じだよ！
成長って素晴らしいよね！
って見せられているものは、
確かにそれなりに素敵に見えるけれど、
それが本当に自分の人生にとって
しっくりくるものであるのなら、
ワクワクして何の抵抗もなく
それ欲しい！そうなろう！って
思えるでしょう。
でも、それを目指し、そのビジョンを
追っているときに苦しいのなら、
本当にそのビジョンは、自分にとって
目指すべきものなんだろうか？って
今一度疑ってみるのがいいんじゃないかな
と思います。
いや、間違いなくそれは自分の目指すべきものだ
と思えても、情熱が湧かないのなら、
多分それは違う確率の方が大きいです。
いくら頭であれこれ条件やらなんやらを考えて
導き出した結論だったとしても、
頭でこねくり回したものに真実はありません。
じっと自身の感じる力を最大限に開いて
感じていくのです。
微妙な違和感や重さなどなどが、
重要なメッセージだったりします。
こういう風に感じたものが、
頭で考えたビジョンに逆らうようなものだと
多くの人はそこで抑圧してしまいます。
そして、その感覚を抹殺した状態で、
頭で考えたビジョンに向ってアクセルを
ガンガンふかすわけです。
でもこのやり方は、うまくいきません。
早晩、自分自身が苦しくなって、
行き詰っていくでしょう。
まぁそれ以前に、感じる感覚を閉ざしている人も
すごく多いので、感じようと思っても
感じることからうまく自身の進むべき方向性を
とることができないってこともあります。
でも、どんなに時間と労力がかかっても、
この感覚は閉ざし続けるべきではないと
私は思っています。
しっかり開いて、自分にとって
何が正解なのか。真実なのかを見極めて、
魂の呼びかけに応答すべきです。
その方が、表面的で一時的な喜びや平和に
安住するよりも、結果的にはずっと深い喜びと
安らぎ、エキサイティングな成長が得られます。
うまくいかなくなっていることって、
結局は目先のおいしそうなものに飛びつくか、
未知への恐れから魂の呼びかけに応答できず、
機能不全に陥っている状態なんですね。
だから、そういう状態を根本から癒していこう
と思ったら、閉ざしてきた感覚を開いて、
感じても大丈夫な自分を整えることが
必須になります。
そこをやらないで、手っ取り早く目先の効果を
狙っても、結局また元に戻ってしまう
だろうな～と思います。
在り方を構造的に理解していれば、
そこは避けられないことだとわかるはずなんです。
早くやるのか、後回しの結果、遅くにやるのか
の違いしかないでしょう。
成功、幸せ、豊かさ、成長のビジョンは、
誰かから与えられるようなものではありません。
自身の魂から湧き上がってくるものです。
それは人それぞれ違うし、比べるようなものでも
ありません。
お仕着せのビジョンに、どうやって情熱が湧くでしょう。
自身のビジョンに、魂を込めるべきです。
魂のこもっていないビジョンに
踊らされる人の、なんと多いことか。
かく言う私も、踊らされたことがあり、
手痛い失敗を何度もしています。
あぁ、自分の違和感や心の重さに蓋をして
無理やりアクセルを踏んでしまったなぁとか、
頭で考えた理屈で筋違いな努力をしてしまったとか、
本当にバカバカしい失敗に多大なエネルギーとお金と
労力を浪費してしまいました。
でも、だからこそ言えることがあります。
こんなのは私のビジョンじゃない！ってね。
情熱の湧かないビジョンには、特有の構造があって、
思い描くのがただ楽しいわけではなく、
それを実現することによって、
ある種の恐れを避けることができる、
という理由で執着していたりするのです。
もしあなたが今思い描くビジョンがこれに
当てはまっている場合は、それは魂から
湧き上がってきた真のビジョンではありません。
恐れの種から出てきた、恐れの実をつける
自身を幸せに導くことのない幻想です。
たとえそのビジョンを実現しても、
心は晴れないでしょう。
恐れが動機の根っこにあるときは、
よくよく注意すべきです。
軌道修正するのが恐くても、
早めに修正した方が、間違いなく
後で良かったと思うと思います。
自分にとって成功とは何か。
幸せとは何か。成長とは。。。
そこに、自身の魂からの熱いエネルギーを
込めるに耐えうるビジョンを持ちましょう。
今抱いているビジョンに、どうしても
エネルギーが感じられず、自分と分離している
のが自覚できるのなら、
その分離にこそ直面しましょう。
そこから、自身の真実に導かれていきます。
何も恐れることはないのです。
誠実に、自身の感覚と対話し続けていけばいいのです。
それは、恐ろしいことではなく、
真実の自分を生きる、愛の道であり、
それこそが真の成長ではないでしょうか。
人生を空虚なものにしないように。
実の詰まった、誇りに思える人生を歩むように。