昨日は「ご先祖様から受け継がれた未完了の
感情を統合するためのワーク」の特別講座
でした。
常連の方、遠方よりご参加くださった方など
ありがとうございました。
みなさん、ご先祖様からバトンタッチされて
受け継いだ無念の思いだったり、淋しさや
悲しみなど、様々な感情が浮上されていました。
ワークに入る前に、ご先祖様が生きていらした時、
様々に感じたであろう泣き笑い、苦しみ喜びの
あった日々の中で、血に刻まれたものに
思いを馳せ、
勝ち取った美徳に感謝し、今日この時に、
未だ未完了のものに取り組んでいく決意を宣言
していきました。
すると、すぐに無念の思いが浮上した方もあれば、
ちょっとした苦手意識が浮上した方もあり、
それぞれそれらの思いがどこから来る
ものなのか、掘り下げていきました。
すると、ご先祖様が情熱を傾けたものの、
成し遂げられなかった出来事が鮮やかに
浮かび上がり、
なぜうまくいかなかったのか、
丁寧に掘り下げ、
それにまつわる周辺の人々の諸々の感情を
統合していったところ、
その志は周辺の人々との調和と協力のもとに
非常に美しい調和と豊かさが実現され、
無念の思いもきれいに消えていきました。
また、ご自身の幼少期に祖母に抱いていた
苦手意識を掘り下げていったところ、
なぜ祖母がそのような態度をとっていたのか、
そこにあった淋しさ、悲しみなどの思いに
気づき、受け止めていかれました。
そうしたときに、嫌なイメージの奥に、
忘れていた祖母の温かな気持ちの側面を
思い出されたりした方もありました。
午前、午後と、一日を通して幾つもの
ストーリーを統合していったのですが、
いずれにせよ、ご先祖様の体験の中で味わった
諸々の感情が、今を生きる自分の中にも
生きていて、
それが自身の行動パターンに影響していることを
感じられたことと思います。
そうして、
それらのストーリーが変化していったとき、
確かに自身の中の感じ方、気持ちも変化して
行かれたのを実感されたでしょう。
どうしても私を愛してほしい、認めてほしい
という気持ちの奥にある、耐え難い苦しみを
誰かに埋めてほしくて仕方がないがゆえの行動
もまた、ご先祖様と同じだったり。。。
自分が満たされていないから、
自身の子供や孫にも与えてやれなかったり。
そうしてまた自身が味わったその苦しみが、
子や孫に受け継がれていく。
みな、それぞれにもがいていたんですよね。
どうにかしてこの苦しみを癒し、消す方法を
人生をかけて模索していました。
それでもうまくいかなかった課題を、
今度は私たちがバトンタッチされて
取り組んでいるわけです。
自分で、その苦しみの責任を引き受けても
いいのかどうか。
逃げ続けて、また自分もできなかった、
と言って人生を終わるのか。
私たちは、自身のこの人生が終わる
ギリギリのその瞬間まで、自身が何を
掴み取るのか、格闘しているのです。
もう年だから、とか、
そんなことは関係ありません。
お金はあの世には持っていけないけれど、
自分がそうやって戦い、得たものは
この血と魂に刻むことができるのです。
どれだけそれができるのか。
自分の人生が終わるその瞬間まで、
そのことには貪欲でありたいものです。
そうやって、それまでの誰も
越えられなかったものが越えられた瞬間
というのは、
何とも言えない晴れやかさと祝福の感覚が
その場を満たします。
それは、自分一人のことではなく、
その人の歩みを、多くの存在が注目しているから
なんだと思います。
自分だけが苦労して、貧乏くじを引いて
他の誰かはそのうえにあぐらをかいて
物見遊山しているわけじゃないんですね。
ご先祖様から見たら、私たちは
未来の子孫です。
ご先祖様が勝ち取った美徳を、
私たちは受け継いで今を生きています。
そのことを思うとき、自然と感謝の思いが
湧いてくるでしょう。
同じように、私たちは未来の子孫から見たら、
ご先祖様になります。
今を生きる私たちの苦闘を、
未来の子孫たちは見守り、
勝ち取った栄光に感謝しています。
そう考えると、自身のこの人生は
自分一人のものではないことが
わかるのではないでしょうか。
粗末にしていいものではないし、
たった一人で、人知れず見捨てられた孤児のように
歩んでいるわけではないのです。
気づいていないだけで、
ものすごく多くの存在が今この瞬間、
自分に繋がり、励まし、応援し、
祝福してくれてもいるんですね。
そんなことを、少しでも感じて頂けたら、
きっともっと自分の人生を大切に
思えるのではないでしょうか。
今この瞬間、あなたは未来の子孫のために、
どんな美徳を勝ち取りたいでしょうか。
誇らしく在れ、目先の欲に踊らされず、
永遠に誇れる宝のために、生きるべし。
と思います。