逃げ続けてきたものに向き合うのって、
ものすごく勇気とエネルギーが
要りますよね。
何年、何十年と、場合によっては
幾つもの人生をまたいで逃げ続けている
テーマなんてものもあるわけで、
そういうのは何度も臨終の際で、
「あぁ、また今回もできなかったな」
「もっと頑張れなかったんだろうか」
とか思いながら死んでいったんだろうな
と思います。
だからこその「今」、なんですよね。
今すごく辛いんだけれど、
あともう少しだったらできることも
あったのに、と後で思わないで済むように、
できることは全部やった！って
胸を張って言えるように、
すべての可能性が閉ざされているように
見える時も、本当に何もないんだろうか？
って最後の最後まで、もがき続ける。
そんな粘り強さがあっても
いいのではないでしょうか。
かく言う私も、ものすごく諦めが速い性質
なので人のことは言えませんけれど、
（できない、と思うと後は見向きもしない。笑）
放り投げた課題って、何年たっても
差し戻されてくるんですよね～。（＾＾；
だから、私はできないと、それがわかってて
思い切り放り投げる。
でも、一時保留のつもりで、
諦めてはいないんですね。
その間に別のできるところをやっておく。
そういうものが積み重なって、
ひょっとしたら、かつて諦めたアレが、
いつの間にかできるものになってるかもしれない。
そんな期待を込めて。
実際、そうやっていつの間にか解決していた
こともあるし、何年か越しに再挑戦の機会が
巡ってきて、リベンジしたこともあります。
全然成長していないようで、
カタツムリのような歩みでも、どうにか
少しずつ進歩しているようです。
思うように進まない歩みだけれど、
無駄じゃなかった！って励みになります。
最近は一日がとても速くて、
大したこともできないままに、
日々の諸々をこなしているうちに
一日が終わってしまっている感じです。
それでも、なぜか自分の中の奥深いところで
感じる「神なるもの」の感覚が日増しに
強くなっているのは、時代の恩寵
なのでしょうか。
私のエゴは、どんなに頭をひねっても
自分のこの人生をどんな風に進めたらいいのか、
さっぱりわからないのですが、
ふと、この「神なるもの」に
私の人生をゆだねてみたら、
何が起こるだろうか？なんてことを
考えたりしました。
本当は、私はずっとそれをしたかった
のかもしれません。
でも、今まではずっとできなかったのです。
自分のことをちっとも信じられませんでしたし、
神への深い恨みがありましたから、
自身の深奥に居ます神なんて、
とても対話したり向き合えるような状態
ではなかったのです。
でも、ようやくそんなことができるところに
来て、今なら自身の内の「永遠」に、
身を委ねられるような気がします。
この「永遠」の中で、
今を生きる私のこの人生の一コマは、
どんな意味があるのだろうか、
と思います。
他の人生の無数の一コマも
そこに刻まれた「思い」が、
今のこの一コマに重なり合っているのが
わかります。
無数に出会い、すれ違っていく
波紋のように、
無数の時空間の自分が重なり合って、
時に出会い、何ごとかを交わし合って
光を放ち、消えて行くものも
あるのかもしれません。
いくつもの時空間を越えた人生の物語に
触れるようになると、人間の生というものに
対する捉え方が変わります。
私はヒーリングの世界に入って
最初のころに学んだヒプノセラピーで、
その感覚を初めて味わったのですが、
それによって、今目の前に見えている姿の奥に、
ものすごくたくさんのその人の魂の側面が
存在しているのだ、という見方に変わりました。
すなわち、今ものすごく地位も名誉もお金も
持っている人が、別の人生ではものすごく
貧しくて、虐げられた人生を送っていたり、
遊女の人生を送った人に、修道女のような
人生があったり、
今生で絶世の美女と言われる人が、
醜さゆえの不遇の人生を送っていたり、
しているんですね。
今目の前にいるとても誠実で美しく見える人が、
魂のすべての側面でそうではなかったり、
その逆もあるのだという見方をするように
なりました。
私自身も、今はヒーラーとして癒しを行う
仕事をしていますが、同じ力を使って
たくさんの人を不幸にした人生も
あったりするわけです。
表れている姿は本当に正反対かもしれないけれど、
そのどちらも、同じ魂の物語の一部であり、
どれも私なのです。
そうした、極と極を行き来するような歩みの中で
抱いた気持ちが、交差するようにして触れ合う
一点があります。
そこで、魂には何ごとかが起こっているようです。
今日もなんだかつれづれなことを書いてますが、
何となく、自身の内の永遠が、
どこかへ私の意識を誘っているようにも感じて、
その誘いに乗ってみようか、と思っているところです。
また何か見えてきたら、書いてみたいと思います。