調子に乗って、昨日の話の続きを。
昨日は蜘蛛にまつわる不思議なお話を
させていただきましたが、
思い返せば、私の不思議な虫体験は
どちらかと言うとネガティブなものが
多いです。
もう一つ昨日書ききれなかった話というのも
やはりそうで、これは割と最近の話です。
サロンでこれからお客様をお迎えする、という
20分くらい前のタイミングでのことでした。
全て準備万端で、少し瞑想でもして
心を整えておこうか、と思っていたところ、
ハエが一匹、ブ~ンと飛んできました。
あれ、網戸も閉まっているのに
どこから入って来たんだろう。
さっき玄関ドアを開けたときに一緒に
入ってきてしまったんだろうか、
くらいに思っていました。
あわてて、スポーツタオルを振り回して
退治し、ホッとして椅子に座ろうとしたら、
またハエが飛んでいるではありませんか。
あれ、なんで!?と思いながらこれも
ものの数秒で退治。
そうしたら今度はなんと3匹くらい
ハエが飛んでいるのです。
いくら何でもこれはおかしい!
と思ってとにかく慌ててこれらも退治して、
多分全部で7匹くらいとったと思います。
普段、サロンではここでお料理をすることも
ないので、そんなにハエが出るようなものは
置いていないですし、今までこれほど大量の
ハエが出たこともありませんでした。
しかも、その時まではハエの気配すら
なかったわけですから、不思議としか
言いようがありません。
そうしてどうにか事なきを得て
お客様をお迎えで来たのですが、
セッション中は何ごともなく、
いつものようにいい感じで解放も起こり、
円満に終了できました。
後にも先にもそんなことは起こったことが
ないのですが、これもなにか霊的な意味が
あったのかな、と思っています。
サロンには観葉植物の鉢も置いていますし、
切り花も置いているので、それに着いて、
小さな蜘蛛がいたり、土からコバエが
出てしまうことはあるにはあるのですが、
明らかに普通ではないと思える
こうした虫たちの場合は、
特別な印象を心に残しますね。
ここまで、ネガティブな意味合いの
虫たちの出現について書いてきましたが、
もちろん、虫にも良い意味合いは
あると思います。
たとえば、てんとう虫は西洋では
「マリア様のお使い」と言われるみたいですし、
日本ではホタルも、その幽玄な光ゆえに
亡くなった方の霊魂に見られることもあります。
一概に虫だから悪いお知らせとは
言えないでしょう。
大事なのは、その時の印象でしょうね。
そう言えば、以前ネイティブアメリカンの
シャーマンの本を読んだときに、
自然の生き物たちが、常ならざる動きを
するときは、精霊たちからのメッセージである。
注意して耳を傾けるべし、という教えが
書いてありました。
確かに、そういうことはあるな、
と思います。
おや?と思ったら、素直にその違和感に従う方が
賢明であることは、後からわかるのでしょう。
私たちがよく「見えない存在」という存在たちは、
必ずしもいつも見えないわけではなく、
実は様々な形をとって、何気ない姿で
私たちの前に己の存在を見せている
のかもしれません。
ただ、私たちがそれに気づかず、
物質的な存在だとしか認識していないので
「普通」だと思っているだけ。
彼らはごく普通に日常に溶け込んで、
私たちの想像以上に、
あちら側とこちら側を自由に行き来
しているのでしょう。
そういえば、昔から農民を恐れさせた
虫の害の一つに「蝗害(こうがい)」
というものがあります。
バッタが大量発生して作物を食い尽くしてしまい、
後には恐ろしい飢餓を引き起こすため、
非常に恐れられた災害です。
日本を含め、世界中で見られた災害で、
世界を見渡せば、今でも起こっています。
普通のバッタ(孤独相)とは違い、
群生相という独特の形態になったバッタは、
まるで黒い雲のように空を覆いつくします。
今でもこの蝗害の発生の原因は、
根本的にはわかっていないようですが、
虫という存在の霊的な側面を思うと、
何か無視できないメッセージを
私たちに差し出しているような
気もしてきます。
他にも、最近特に報告例が増えているという
ミツバチの大量失踪、蜂群崩壊症候群と言われる
現象もあります。
原因は近年盛んに使われているネオニコチノイド
という農薬との関連性が言われていますが、
昨日まで元気に花の蜜を集めていた蜂が、
今朝になって巣箱を開けると一匹もいなく
なっているのだそうです。
養蜂家にとっては恐ろしい出来事ですが、
この世界に暮らしている私たちにとっても、
無関係の出来事ではありません。
なぜなら、私たちが口にする作物の多くは、
蜂のお陰で受粉でき、実をつけているからです。
ハチミツが食べられなくなるだけじゃないんですね。
ときに大量発生して人を脅かし、また一方で忽然と
姿を消してしまう彼らは、本当のところ、
一体どこから来て、どこへ去っていくのでしょうか。
私たちのご先祖様たちは、そうした彼らと、
上手に共存してきた長い歴史があります。
虫たちが差し出している小さなメッセージから
大きなメッセージまで、
今この時代を生きる私たちは、本当に真摯に
受け止め、応答していかなければ
いけないのではないかな、と思います。
小さな虫ケラの命、とあなどるなかれ。
それは、私たちが思うよりもずっと偉大な存在
かもしれないのです。