先日、用事があって近所の商店街まで行ったとき、
ふと、行きかう人々のエネルギー的な重心が
どこにあるのか、というのを見ながら
歩いていました。
すると、ほとんどの人が、胸の辺りのようです。
肚にある人は30人に1人いるかいないか位かな。
あるいは、もっと少ないかも。
昔の日本人は、写真や絵画を見る限り、
武士から町人に至るまで、男女問わず
重心は肚に在りますね。
(昔の日本人の写真や動画など、
ぜひググってみてください)
大地のエネルギーがしっかり足から肚に、
体のどこかで分断されることなく
通っています。
その肚の据わり具合、ほれぼれします。
私たちのご先祖様は、なんと素晴らしい
人たちだったんだろうと、改めて思います。
まさに、「堂々たる日本人」という言葉が
しっくりきます。
それに引き換え、自分を含め、現代人の
吹けば飛ぶようなグラウンディングの弱さ。
そしてしばしば気になるのが、身体のどこかで
エネルギーが分断されている人が
少なくないのです。
こうしたエネルギー的な重心の在り方は、
その人の存在のあらゆるレベルの在り方を
映していますが、
現代人はやはり頭でっかちで人生を観念的に
生きていると言えるのかもしれません。
最近では時代劇もテレビであまりやらなく
なりましたが、
たとえば黒澤明監督の時代劇作品などを見ると、
役者さんたちは主役から端役まで、みな
どっしりした「肚(はら)」を持っています。
けれど最近の時代劇の映画なんかを見ると、
ほとんどの役者さんたちの重心は、
胸なんですね。
だから着物姿がどこか薄っぺらく決まらない。
以前、何かの読み物で誰かが書いていた記事が
印象的だったのですが(ものすごく曖昧な
出典ですみません)、
温泉旅館なんかで置いてある浴衣を若い男の子が
着ていたのを見て、その人(男性)はびっくりした
そうです。
なぜかというと、帯をいわゆるウエストの位置で
締めていたから。
その位置で締めるのは、昔は子供くらいなもの
だった、とその人は言います。
帯は本来腰骨の辺り、肚で締めるものなんですね。
そういえば、私の地元のお祭りで祭半纏を着るとき、
地元の人たちはみんなちゃんと帯を腰で締めてますが、
お友達など、お呼ばれして初めて半纏を着る人は
ウエストで帯を締めちゃう人が多いようです。
やはり、和装は重心を肚に置いて着ると、
ピタッと決まりますね。
帯は、肚に重心を置くことを助けてくれます。
なぜここまで肚について書いてきているかというと
その在り様が私たちの精神の在り方にも
影響しているからです。
現代人は、あまりにも観念的に生きているので、
地に足がついておらず、何かあるとすぐに
揺さぶられて不安になり、ブレブレに
なってしまう。
確かに現代人は昔の日本人よりもずっと
足が長くなっているので、体型からして
条件が違うと言えば違います。
けれど、だからこそ肚の重要性は大きい
のではないかと思うのです。
肚がどっしりと据わると、
ただ黙ってそこにいるだけで、
ただ者じゃない雰囲気を醸し出しますし、
事に及んでは、肝心のところで
取り乱さずに困難や危機を乗り越えていく
底力が湧いてきます。
また長期的視野をもって、
物事を成し遂げていくにも、
肚の力が不可欠です。
何でもせっかちに目先の結果を追い求める
現代社会の風潮は、まさに肚の力の欠如も
影響しているだろうと思うのです。
肚は、デスクワーク中心の生活も要因としては
あるかもしれませんが、かといって肉体労働を
するから肚に重心があるかと言えば、必ずしも
そうとも言えない気がします。
現代人は、肚を意識して育てていかないと
なかなか難しいのでしょう。
よく言われるのは、四股を踏むといいとか、
呼吸法もありますが、いつもの服装の下に
腰で帯を締めて、肚を意識するもいいかもしれません。
ぜひ、意識の重心の違いがどう日々の生活の中で、
行動や気分に影響するか、ご自身でその違いを
体験してみていただきたいと思います。
というわけで、今週のテーマはこちら。
意識の重心を肚に置いて日々を生活するよう最高最善に働きかける
参加される方は、
「無料遠隔ヒーリングの受け方」を
ご覧になり、 ご理解のうえ
2019年6月5日(水)17:00までに
メールまたはメールフォーム
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同日20:00より順次働きかけを行っていきます。
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