感情解放ワークでは、しばしば
過去世のビジョンや五感の一部が出てくることが
あるのですが、
みなさんが一人でワークされているときに
こういう部分的な情報が出てくると、
ここから先、どうやって掘り下げたらいいのか
わからない、とよく言われます。
ですので、参考までに私がどうやって
掘り下げているのかを思いつくままに
書いてみますね。
キーワードは
「時間と空間を広げる」です。
たとえば、サロンによく見えるある方は
体感覚がとてもはっきりと出てくるのですが、
それがひどく奇妙なものであることが
多くあります。
首や頭部になにやら奇妙な形の突起物が
あったり、不思議な機械仕掛けのようなものが
ついていたりして、
ご本人も「はて?これは一体何なんだろう?」
ということで固まってしまうのです。
サロンではまずワークの初めに
ハートに向って「今この瞬間、私が見るべきもの
受け止めるべきもの、どうぞ出てきてください」
と呼びかけることから始めます。
こうして浮上してきた体感覚や気持ち、
見えてきたビジョンなどからワークに入るのですが、
そう呼び掛けて出てきたものであるなら、
何らかのメッセージがそこには
込められているはずです。
故なく出てきているはずはないし、
勘違いということもありません。
だから、どんなに奇妙なものに感じられた
としても、まずはじっくりその感覚を
拾い上げていきます。
で、上記の方のように、不思議なものが
体についているような場合、
それは最初から自分の体の一部であったのか、
それとも何かを身に着けているのか?
と問うてみます。
こんな奇妙なものが最初から自分の体の一部
ということがあるのかとお思いかもしれませんが、
ワークで出てくるストーリーは、
必ずしも人間(地球人)でなかったりすることも
あるので、そういう問い方をします。
仮に誰かに取り付けられたのだとしたら、
いつ頃、誰に、何の目的でそうされたのか
と問うていきます。
全部がはっきりわからなくてもいいので、
わかるところを拾い上げていって、
その情報からまた広げていけばいいのです。
このときに、「いつ」を問うことで、
今の自分が何者で、何歳くらいなのか、
といったことも明らかにして行きます。
たとえば、まだ12,3歳くらいの少年で、
10歳になったときに、自分の師から
何か儀式を受けてそういうものを
取り付けられたようだ。
それはシャーマンの弟子の証である、
といった具合です。
すると、この少年だった人生の時間軸が
定まってきますね。
つまり、この少年は師のところに来る前は
どんなところに誰といて、どんな生活をして
なぜこの師に弟子入りすることになったのか、
というところも広げていけます。
こうして空間が広がっていきます。
元々はのどかな自然の中にある村に
両親と幼い兄弟たちとともにいたけれど、
不思議な能力があったので、
村のシャーマンに預けられたとか、
ストーリーが広がっていくわけです。
そうしてこの少年が師に弟子入りして
それからどうなったのか。
何が起こっていったのか。
さらに時間軸を辿ってみていきます。
師の元でどんな修行をし、どんな技術を
身に着けていったのか。何年くらい修行したのか。
どんな事件があって、どんな気持ちを抱き、
そしてどう行動したのか。
この人生のストーリーの中で完了していない感情を
具体的に拾い上げていくのです。
このように感覚から具体的な世界を明らかに
していくのは、感情をより具体的に捉えるためです。
漠然と深い悲しみがある、というよりも、
それは互いに深く愛し合った恋人を、
ある日突然、永遠に失った悲しみである、
とわかった方がより感情触れやすいでしょう。
その分、かなり生々しく辛いことも多いですが、
ワークとしてはピンポイントでその感情を
統合できます。
このように、最初からはっきりと過去世である
とわかる場合もありますし、今生の物語である
ということもあります。
つい先日、パワハラをしてくる職場のある人物に
抱いた激しい憎しみだと思ってワークしたら、
じ~~っと感じていくと、過去世で雇用主に
酷く虐待されたときの怒りと憎しみだった、
なんてストーリーが出てくることもあります。
今この瞬間に感じている感情を辿っていくと、
魂の中に重なるようにして埋もれた記憶が
ちゃんと出てくるんですね。
先日も書きましたが、そのスト―リーが
真実かどうかはどうでもいいのです。
今のこの感情が統合できれば。
統合の具体的プロセスに関しては
これまでにも書いてきてますので
今日は割愛しますが、
基本は何らかの感情や感覚が出てきたときに、
その感情をいだいたとき、自分はどこにいたのか?
をまず確認します。
室内なのか屋外なのか。
どんな空間に、どんな態勢でいるのか、
その時の自分の足元の感覚を辿っていくと、
大体過去世か今生の話なのかは区別がつくでしょう。
そうして過去世であれば、自分が何者なのかを
確認し、どうしてそこにいて、何があって
そんな気持ちを抱いているのかを辿るわけですね。
感情は、時間的な経緯があって抱くものです。
時間があるということは、空間も存在しています。
ですので、ワークで不可思議な感覚が出てきたときは、
それを抱いた主体がいた時間と空間を明確に
定めるような問いかけをして行くことが
セオリーになります。
参考になるかな?