自分の人生において、何に力を与えているだろうか?
と考えることがありました。
恋愛や結婚、就職や昇進、様々な人間関係、お金
などなど。。。
様々な方のご相談に耳を傾けながら、
それが叶わないことにひどく苦しむ方たちの
姿を見ていて、
全員ではないのですが、
ふと、あまりにもそのことに自ら
パワーを与えすぎているのではないか?
と感じる方があります。
ワークショップでもよくお話する例えなのですが、
自分は大学に行けなかった。だからいい会社にも
就職できず、給料も少なく、結婚もできない。
自分が不幸なのは、学歴のせいなのだ
と言う人のお話をします。
よく考えてみれば、必ずしも学歴がないから
給料も少なく結婚もできない状態になる
わけではありません。
まぁ、学歴がないと就職できない会社は
あるかもしれませんけれど。
そのように考える人は、
殊更に、自分の人生において、
自ら学歴に強大なパワーを与えている
と言えます。
もう、幸せになるための絶対必要条件に
「設定」してしまっているんですね。
だから当然、それがなければ
絶対的に幸せにはなれないわけです。
自分でそういう設定をしなければ、
別の可能性はいくらでもあるはずなのに、
それらをすべて自分で排除して、
その流れの通りの状況を作っています。
逆に言えば、こういうケースは
その「設定」を変えてしまえば
いくらでも幸せになる道は開けてくる
と言えます。
自分で作ったものですから、
当然自分で変えていけるはずですよね。
そうは言っても、今まで何十年も信じ続けた
「学歴がないと幸せになれない」という
(その人にとっての)「真実」を変えるのは、
そう簡単ではないかもしれません。
というのは、その「設定」に基づいた
深い感情を伴う体験をたくさん積み重ねて
来ているからです。
これにより、その設定は本人の中で、
生々しい現実味を持った「真実」として
実態を持つようになっていったのです。
だから、その生々しい現実味ある感覚と感情を
そのままにして、頭だけでこれを変えていくのは
無理があります。
そんなこと言ったって、自分が体験してきたものは
みんなこの通りだった!って揺るぎない確信が
あるわけですからね。
こういうところから設定を変えていくには、
その生々しい感情と感覚を統合していくことが
カギになってくると思います。
理不尽と思える仕打ちで深く傷ついた気持ちや
怒り、悲しみ、悔しさ、憎しみなどなど、
自身の内で噴き上がって渦巻いている
その感情のエネルギーを収めるわけです。
これをすると、過去の体験の数々に
貼りついていたそれらの苦しい感情は
薄らぎ、消えていって、淡々とした事実
として受け止められます。
もはや、今現在の気持ちや思考、
あらゆる行動に影響を及ぼさなくなります。
そういう状態になって、初めて
設定を変えられるんですね。
自ら学歴に与えていたパワーを自身に引き戻し、
学歴の被害者ではなく、人生の主体の
ポジションに立ち戻るのです。
そして、自身のパワーの源にしっかり触れて
自身の人生の責任を引き受けて行くのです。
自分の不幸を、学歴のせいにせず、
誰のせいにもせず、その苦しみを
自身のパワーで癒し、自分を満たします。
その歩みの一歩一歩が、
自身の健全な自尊心を取り戻し、
人生に善き友、善き仕事、善きご縁と
幸せを運んでくるのです。
苦しいからといって、何かや誰かのせいにして
ふてくされていては、本来のパワーを
生かすことはできません。
そんなことをしなくても、
あなたには自分の人生を豊かにして行く
力があるのに、それを腐らせてしまうなど
これほど愚かなことはありません。
自らを哀れな被害者にしないように。
そして頭ではなく、
本当に自分の真のパワーに触れるように。
どんなに素晴らしい概念であっても、
頭でそれを捉えている内は、
虚しさは消えないでしょう。
その概念があなたの真実になっていないからです。
よく、スピリチュアルなキラキラハッピーな
概念をダウンロードしたはいいけれど、
どれだけそれをしても結局は不幸なまま
という人も少なくありません。
それが、本当にその人の真実として
生きていないからですね。
異物のまま、概念が体の中を漂っているだけです。
だから妙に上ずって、空回りして
どこか空虚なのですね。
豊かになりたければ、自身の内側の豊かさに
触れなければならないし、
愛で満たされていたければ、自身の内側の愛に
触れ、満たされていなければなりません。
決してそれらの源を外側に求めては
ならないのです。
自身の外側のものにパワーを与えるほどに、
自分は無力になっていきます。
そうではなく、自身の源にしっかり触れて、
そこから溢れるものを、人生に広げていくのです。
あなたの内側から溢れるものは、
あなたの人生のあらゆる側面を満たして
なお余りあるほど限りがありません。
あなたが自身の真のパワーに触れていけますように。