今日はコントロールのテーマについて
取り上げてみようと思います。
他人からコントロールされるのは嫌だという人も、
実は自分が他者にどれだけコントロールを
しているかについては、案外無意識で
気づいていなかったりしますね。
自分はコントロールなんてしていない、
相手の意志を尊重している、と思っていても、
（実際、表面上はそうなのでしょう）
それは単に「そうしないようにしよう」
と抑圧しているだけで、実は深いところでは
思うようにコントロールしたくて仕方がない
思いを抱えていることがよくあります。
そういう思いを抑圧して、頭で
コントロールしないようにしようとすると、
どこまでがコントロールで、
どこからがそうでないのか、
またいつアプローチするのが適切なのかが
全くわからなくなってしまうのですね。
これが本当に分かるためには、まず
相手の負うべき責任と自分のそれの
境界線（バウンダリー）がしっかり引けている
ことが大前提です。
たとえば、パートナーの機嫌が悪いのは
自分のせいだ。できるだけ機嫌がよくなって
くれるよう、私が頑張らなくては、
なんていうことをやるのは、間違いです。
相手の機嫌が悪いのは、いかにその感情を
トリガーした出来事が誰かの落ち度であったとしても
その人自身が自分で受け止めなければなりません。
そして、自分のせいではないかという動揺が
あなたの中に浮上していたのなら、
その感情を受け止めるのはあなた自身の責任です。
各々が、自分自身の感情の責任を
引き受ければいいわけで、そのうえで
それぞれが適切にその状況の中で
為すべきことをすればいいのです。
最初からそれができないのは、
どこかに下心があるからですね。
つまり、あなたをいつも心地よくしてあげるから、
私を特別な存在として見てほしいとか、
私の側にいて、孤独な思いをさせないでほしい、
愛してほしいなど、潜在的に、自分のニーズを
満たすことを要求しているのです。
これがいわゆるパワーゲームというやつで、
世の中の多くの人がこれを愛だと思っているけれど、
愛ではありません。
互いに利害関係で結びついているだけですね。
こうして、相手の負うべきものまで
引き受けようとするから、
ややこしく絡み合ってしまうのですね。
このことが、コントロールのベースに在ります。
いかに自分の引き受けるべきはずだった
気の重い荷物を相手に引き受けさせるか。
それがネガティブなコントロールの
動機にあるわけですね。
だから、その重荷を自分できっちり引き受け
られる自分で在れば、コントロールなんていう
回りくどいことをわざわざしなくても
良くなるわけです。
自分が相手に見返りを求めないで接すると、
相手はその態度に重さを感じないので、
相手も率直な自分を表現できるようになります。
こうしてお互いに自立した者同士として
改めて向き合ったとき、
互いの考え方の違いや感じ方の違いを越えて、
リスペクトや信頼の感覚が育まれていくでしょう。
これは、パートナー間だけではなく、
親子や友人関係、仕事の関係、師弟関係など
あらゆる関係性に当てはまります。
自分が自身の責任を引き受けていれば、
自分に対して信頼の感覚があり、それが
自信になります。
そして、自分がそのように在るとき、
相手にもまたそれができる力があることを
深く信頼することができるようになるのです。
たとえばもし親がこのように在るならば、
子供は親から深く信頼されている感覚を
感じられるでしょう。
そのことは、子供にとって、
この人生を生きていくうえで、
この上ない糧となるのではないでしょうか。
頭だけで、「あなたには力がある」
と伝えても、その言葉にはそれを発する人の
真実を確信した裏打ちがありません。
だからその言葉には力がなく
響かないのです。
本当に相手に影響を与えるような
力ある言葉を発するには、
まず自分自身がそうであることを
体現しなくてはいけませんね。
以上を踏まえたうえで、今週のテーマはこちら。
自身の責任を果たしたところから、相手の可能性を深く信頼するよう最高最善に働きかける
参加される方は、
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ご覧になり、 ご理解のうえ
2019年3月6日（水）17：00までに
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