今回は特別講座やワークショップなどにも
よくご参加くださっている方のクラスでした。
掲載できるご感想をいただいていないので、
私のご報告を持ってかえさせていただきます。
今回の参加者の方は、どうしても実現させたい
心願をお持ちでしたので、その実現にブレーキを
踏んでいる要素に徹底的に取り組んでいきました。
進むことを阻む要素に気づくことは、
ある意味、それさえ見なければ無かったことにして
未来に希望を抱いていられますが、
逆にそれだと強烈にブレーキを踏みながら
アクセルを踏むことになるので、
葛藤は深くなり、空回りして
心身ともに疲弊していきます。
ブレーキ要素を見てしまうのは気が重い
ところが確かにあるでしょうが、
そう言うところに向き合える自分を
整えていくことは、夢が叶った後に
本当に幸せを実感できる自分を
整えているとも言えるので、
避けて通ることはできません。
自分の視点からだけではなく、
相手の視点に入ったときに見えてくる
感情や事情、恐れているものを通して、
自分自身の弱さを受け止めていきます。
関係するすべての人たちの心の内に、
自分自身の様々な側面を映して
見ていくんですね。
ちょっとやっては「もうこれで大丈夫」
と終わりにしてしまおうとする意識では、
根本的に自分自身の深奥に軸を立てていく
ことはできません。
表面的な調和で満足するのではなく、
本当にこれで大丈夫だろうか、
見落としているところはないかどうか
より深く詳細に突っ込んでみるくらいの
意識でないと、
隠そう隠そうとするエゴのトリックを
見破っていくことはできないでしょう。
逃避傾向の強い方は、
自分が自身の感情を受け止めきれない
と深いところで感じていることが
多くあります。
できないと思っているので、
やたらに掘り返して余計なものを
見つけたくなない、と思っているわけです。
つまり、自分で自分を支えられない
無力感が根底にあるから、
掘り下げていけないのですね。
これがある限りは、
必ずこの無力感が幸せになっていくことを
阻んでしまうでしょう。
何が出てきても、自分は自分を受け止めていける。
自分を癒していくことができるのだ
という確信が本当に持てるようになると、
深く深く自分を掘り下げて見ることが
できるようになります。
逃避傾向が強いという自覚がある方は、
どうぞこの無力感と言うキーワードを
心に留めておかれると良いでしょう。
今まで目を背け続け、見ることができなかった
ものにしっかりと取り組むと、
それまで抱えていた重苦しい心の重しは
すっきりとしていきます。
その出来事自体が重苦しいのではなく、
見ないからこそ苦しくなっているわけです。
行き詰っているときほど、
逃げているものに向き合うことが大切です。
そこが突破口になったり、カギだったり
するからです。
今回の参加者の方も、徹底的に向き合って、
お帰りの際はとてもすっきりとされた
ご様子でした。
新たに生まれ直したご自分で、
願いを実現されて行かれますように。
今回も真摯な取り組みの場に立ち会わせていただき、
ありがとうございました。