去年秋に生駒山、鞍馬、比叡山、東寺、
その他諸々を巡る旅をしてから、
私の中で何かがものすごく変化が
ありました。
一番変わったのは、神仏とのご縁が
再びつながったことでしょうか。
それまでの私は、ヨガを学んでいる
ガネーシャ・ギリ先生の影響で、
インドの神様を礼拝はしていても、
どこか日本の神様や仏さまは
注意深く避けていたところがあったのですが、
そのタガがスコン！と抜けたようです。
で、以来毎朝ジャパの前に神道の祝詞を
唱えることが日課に追加されました。
それ以前にも一応4，5年は唱え続けている
ある一連の祝詞はあったのですが、
新しい祝詞が加わって、
それがとても心地よく心身に響いて
大分馴染んできました。
そうやって祝詞を唱え始めると、
そこに出てくる神様のことを
もっと知りたくなって、
古事記を勉強してみようという気に
なってきました。
そこで古事記を学ぶ塾を全国で開催されている
今野華都子先生のクラスに去年は何度か
参加させていただいたりしました。
これがものすごく面白くて、
人の生き方の指針を示してくれるというか、
神話と言うのがこれほどまでに深いものなのか、
と、深く心を打たれる驚きがあったりします。
今の日本では、自国の神話をきちんと学ぶ
機会はあまりないと思いますが、
これは知るべきだろうと思いますね。
気になる方は是非！
まだテキストも読み込んではいないのですが、
祝詞に親しみ、古事記に親しんでいくと、
今度は神社に参拝に行ったとき、
自然とそこにお祭りされているご祭神を
まず確認するようになりました。
で、持っている祝詞集の中に
その神様の祝詞があれば、
それを唱えたり、
どんな神様にもオールマイティで
唱えられる祝詞もあるので、
二礼二拍手一礼で終わらずに
そうしたものを唱えると、
なんだかその神様とより近しくなったような
親しみを覚えるのです。
よく、外国に旅行に行ったりすると、
片言でもその国の言葉を覚えて
使ったりしますよね。
すると、その国の方もより親しみをもって
応答してきてくれたりして、
楽しさが倍増するという。
そういう心境に似ているかもしれませんね。
祝詞を唱えているとき、
あるいは、帰宅してから神様に意識を
じっと向けてみると、確かに何かしらの応答を
感じることがあります。
時には、とても深い気づきをいただいた
こともあったりして、
神様は確かに私たちの祈りに応えられ、
そこにいらっしゃるのだということを
肌で感じるのです。
先日は、ある神社でご祈祷を受けてきたのですが、
神社でご祈祷を受けるのは成人式以来
のことでした。
ご祈祷と言うと、願いをかなえてもらうためや
お祓いをしてもらうために受けるイメージが
強かったのですが、
そのとき私はお願いをするというのではなく、
自分自身の志の宣言をするような気持ちで
受けさせていただきました。
私は今後このようにして参ります。
それが御心に適うようでしたら、
どうぞお力添えください、
というような感じです。
最近は、地元の八幡様やその他ご縁のある
神社に良く参拝に行くようになりましたが、
基本私はお願い事はしません。
日頃の感謝を伝え、ご挨拶をする
くらいですね。
昨今の御朱印ブームや
パワースポット巡りもかなり浸透した
というか、すごいことになっているな
と思うのですが、それ自体、神様との触れ合い
のきっかけとしては悪くはないと思います。
ただ、ここに行けば、良い運気がもらえるとか、
どこの寺社に行けば願いが叶うとか、
そういうのはちょっと違うかな、
と感じたりはします。
日頃の挨拶もろくにしないで
初対面の人からいきなりあれもこれもと
お願い事をどっさりされて、騒々しく
帰っていく、というのでは、
私たちが神様の立場だったとしたら、
無礼極まりないと感じるのではないでしょうか。
偉そうなことを言える立場ではありませんが、
本来は清々しい人と神との交流が、
消費活動の延長線上に見える時があって、
神様は、本当はもっと心通わせられる
交流のできる存在を求めているのでは
ないかな、と感じたので、
思うところを書いてみました。
今、全国の寺社を訪れる人たちすべてが
心を込めてそこに祀られている存在を敬い、
自身を振り返ることをしたならば、
この国はどれほどすごいことになっているだろう、
なんて想像をしてしまったんですね。
欲望を抱くこと自体が悪いとは思わないけれど、
心を常に清々しくしていたいものですね。