昨日は新年最初の
感情解放ワークショップでした。
午後のクラスは常連の方、
初めての方で満員御礼となりましたが、
お集まりくださったみなさま、
ありがとうございました。
自分の感情に向き合い始めると、
色々な恐れや抵抗が起こることが
ありますね。
長いこと感情というものを
抑圧してきた私たちは、
生々しい感情を生きること自体が
ある種「未知の世界」となっていて、
そう簡単に感情を感じられなくなって
いたりするのです。
なぜかというと、感じないようにして
生きるために、様々な感覚をシャットダウンし、
麻痺させ、見ないふりをして
実際に見えなくなっている状態で
何とかバランスを取って生きているからです。
ここから再び感情を感じて生きようと
することは、このバランスを壊していく
プロセスを通り抜けねばなりません。
それは、思う以上に繊細で、
精神的なエネルギーを使う道のりに
突入することを意味します。
今のままでも決して心地良くはないけれど、
我慢できる範囲だし、そこそこ生きていける
と思ううちは、
恐らくわざわざそんな危険を冒してまで
このプロセスに足を踏み入れようとは
思わないでしょう。
相応の覚悟がいることはわかって、
それでもやっていこうと思う人は、
もうこれ以上、このままの状態で
生きていくことはできない!という、
心の底からの叫びが起こった人だけです。
その叫びが、困難に見えるその道を越えていく
原動力になります。
そうは言っても、一度にその道を行く恐れや不安が
吹き飛んで元気よく歩んでいけるわけでは
ありません。
瞬間瞬間、丁寧に自分の気持ちに向き合う中で、
少しずつ分かってくること、和解していけること、
実際の現実の変化を体験していくことによって、
自身の在り方が整っていくのです。
決して一足飛びに、パーンと奇跡的な変化が
やってきて、一気に何もかもが変わっていく
わけではないんですね。
まぁ、中にはそういう方もいないわけでは
ないですが、それはかなりのレアケース
だと思います。
それでも、日々自分の気持ちに
意識を向ける習慣を積み重ね、
今まで気づけなかった気持ちに気づけるように
なっていくと、確実に現実は変わっていきます。
凍り付いていた心は少しずつ融けだして
感覚を取り戻し、
自分は本当はどうしたかったのか。
何を避けるべきだったのか。
何を主張すべきだったのか。
いつどの方向に、どうやって進んだら
良いのか、教えてくれるようになります。
バラバラだった心と体は再び結びつきを
取り戻し、そこに人間本来の霊性が
息づいていきます。
そして、この世界の中で、
健全な調和を体現しながら生きていく
ようになるのです。
自分の心と体がバラバラな状態で、
どうやってこの世界と調和して
生きることができるでしょうか。
まずは自分自身とのつながりを
取り戻してこそ、それが実現できる
のではないでしょうか。
そこをすっ飛ばして、しばしば私たちは
世の中でうまく生きていこうとします。
けれどそれは、そもそも無理な話だと
私は思うのです。
自分の本当の声を抑圧した状態で
私たちは長い時間をこの世界で
生きてきました。
そうしないと、
生きてこられなかったからでしょう。
そうやって必死で生きてきたんですよね。
それはとてもすごいことだと思います。
その在り方が悪いというわけでは
ないんです。
そうやって必死で生きてきた自分を
祝福してあげましょう。
良く生きて来たねって。
それができたら、今度は背負ってきた
重荷を下ろしてあげる作業をしたら
良いと思うんです。
よく、自分の在り方を方向転換すると、
今まで折角頑張ってきたものが、
すべて否定されるように感じてしまう
という方があります。
否定するわけじゃないんですよね。
その在り方も、それはそれで
ある一定の役割を果たしたわけなので、
完了させてあげるんです。
そのうえで、これからもそれを続けるか、
もうちょっと別の在り方に移行してみるか
選択します。
これまでの在り方を否定して方向転換
しようとするとうまくいきませんから、
この辺りは自身のすべての歩みを
抱きしめてあげるくらいの思いをもって
されたらいいと思います。
その不器用さも、至らなさも、弱さも、
ぜ~んぶ抱きしめて、その自分で新たな一歩を
踏み出すんです。
だから、置いていくわけじゃないんですね。
ここが本当に分かると、
新たな在り方に移行することへの
抵抗感も大分和らぐのではないかな、
と思います。