見たくないものにいかに向き合うか。
私のセッションではここが要になります。
見たくないものから目を背けることで、
何かしらの不快な思いをしないで済んでいる。
それを見てしまったら、
その耐え難い何らかの感情を再び感じなければ
いけなくなります。
人生に、何かしらの苦しみを抱えている人は、
必ずどこかで見ないようにしていることが
あります。
見ないようにすることで、
一時的にその不快感から逃れていますが、
代わりに何か別のものを失ったり味わったり
しなければならなくなっているのです。
それならば、ちゃんと向き合ったらいい。
逃げないで、やることやればいいんだ。
そう思われるでしょう。
実際、その通りなのです。
でも、それをやるには色々な土台がないと、
なかなかに難しいのです。
たとえば、受け止めがたい感情を受け止める
方法を知って、実際にそれができるように
なっていることとか、
本当に自分自身に向き合っていく決意とか。
特に後者がすごく大事です。
ある程度浅いレベルの感情のわだかまりを
受け止められるようになっている人でも、
本当に本当に自分に向き合っていく、
という覚悟が必ずしもできているわけでは
なかったりします。
サロンにも、日々色々な悩みを抱えて
様々な方がみえますが、
頭では向き合っていく、と言っていても、
肚の底ではそっぽ向いている状態、
というケースはごまんとあります。
本人がそれに気づいていない、
腑に落ちていない、というところから、
本当に自覚して、自身の在り方を決める
というところまで整うために、
とても長い年月かかる人もいますし、
その場でどんどん整っていく人もいます。
長い年月かかる人は、自分が逃げていることを
絶対に認めず、激しく抵抗します。
また、逃げていることは認めるけれど、
そういう自分を拒絶してドツボにはまっていく
人もいます。
ダメな自分を否定して、理想的な自分に
なろうとするのはまさにその典型です。
ワークをされている方は、
よくよく心に留めておいてくださいね。
理想的な自分になるには、
理想とは程遠い今この瞬間の自分を
認め、受け入れるところからしか
至ることはできないのです。
自分に向き合う覚悟って言うのは、
こういう自分を直視するってことでも
あります。
惨めさ、無能感、無力感、傷ついた気持ち、
心細さ、悲しみ、怒り、憎しみ。。。
自分の中にいかなるものが見えたとしても、
決して否定せず、見つめ続けること。
それは、言葉では言い表しようもないほど
恐ろしく感じたりもするでしょう。
でも、その恐ろしさも引き受けて、
自分が何を恐れているのかを
じっと問い続け、見つめ続けていくこと。
明確に、その核心を捉えるのです。
こういうプロセスを通っていくときに、
自分は本当にどう在りたいのかを、
深く深く問うていくことになります。
誰かに譲り渡していた自分に対する主権を
取り戻していくことも、このプロセスの中で
しばしば起こっていきますね。
自分のことなのに、自分で決められないのは、
どこかで自身の主権を何者かに譲り渡して
しまっています。
親だったり、様々な人生で結んだ
スピリチュアルな契約の相手だったり
することもよくありますね。
自分のことを、自分で決めてもいいのかどうか。
そんなの当たり前にYes!でしょ！って
思われるかもしれませんが、
意外とそうでないケースも多いんですよ。
何らかの理由で自分で責任を取りたくない場合、
なかなかYes!とは言えませんね。
そこを引き受けて行く覚悟も必要なのです。
本当に本当に自分の人生を自身で引き受けて行くとき、
あなたは本当の自由と、自身の人生を生きている
実感を取り戻していくでしょう。
今、自分がどのくらい自身の人生を
引き受けているのか。どこで逃げているのか。
じ～っと感じて見てください。
本当に向き合おうと思っているのなら、
自分でわかるはずです。
わからないのなら、本来わかるはずのことも
わからないほど、自分を鈍くさせ、
逃避しているのだと深く受け止めてください。
こういう自分から、どうなっていきたいのか。
そこを自分で、肚から決めるのです。
頭で決めても、ダメですよ。
逃げ続けている人は、肚を感じるのが苦手ですね。
ほぼ肚が無いに等しい。
ぜひ、肚を意識して、
自身の在り様を感じて見てください。
そして、そこから行動するように。
そうすることで、バラバラになった自分が、
ピタッと定まっていく清々しさや
心穏やかな感じがわかるようになります。
覚悟を決めて。ね（＾＾）