自分が本当は何を欲していて、
どうしたいのか、と問われて、
なかなか答えられない人が
少なくないようです。
かく言う私自身も、ちょっと自信なかったり
しますけれど。(^^;
この答えに本当に欲しがっているものではなく、
お金とか、パートナーとか答えるのは、
手段と目的を取り違っています。
手段ではなく、お金などで何を叶えたいのか
というところなんですね。
感情解放ワークでも、
「鏡のメッセージをとみ解くワーク」のところで
本当は何を望んでいるのか?というのを
書き出す項目があります。
心かき乱される相手を鏡として
じっと見つめたときに、
相手に何を望むか?ということなんですが、
たまに
私の前から消えてほしい。
黙っていてほしい。
とかいう方があるんですね。
そのお気持ちもよくわかります。
でもここで書き出すべきなのはそういうことでは
ないんです。
なぜ消えてほしいと思うのか。
いなくなれって思う前に、とても辛い思いを
されたからこそ、そう思うわけですよね。
何をされたことが辛かったのか。
拒絶されたのか、否定されたのか、決めつけられたとか
無視されたとか、認めてもらえなかった、
いてほしい時にいてくれなかった、
八つ当たりされた、恐い思いをさせられたなどなど。
だから、そんな辛い思いをさせるお前なんて
いなくなれ!って思うわけですよね。
だとしたら、本当の望みは相手がいなくなることではなく
受け止めてほしい、
決めつけずに話を聞いてほしい、
いない者にしないで、ここにいる私を認めてほしい、
八つ当たりしないで自分で自身の感情の責任を
とってほしい、
私を大切に扱ってほしいなどです。
ばっさりと、いなくなれ!で
自分の本当の望みにふたをしないで、
もう一歩二歩踏み込んで、
自分の望みを汲み上げるようにしましょう。
そういう望みに気づけるようになると、
フッと何かが自分の中で緩んでいきます。
真の望みに触れることって、
とてもパワフルな癒しの効果があるんですね。
裏を返せば、真の望みにふたをすることによって、
人はいかようにも病んでいくことができる
とも言えます。
真の望みがわかったら、
相手にそれを望むのではなく、
自分が自分にそうしてあげるのです。
ということは、今の今まで、
自分が自身にしていたのは
それとは反対のことだったわけですね。
どれだけ私は、自分を大切にしてきたでしょうか。
決めつけないでニュートラルに話を聞き、
辛い時に見捨てないで寄り添ったでしょうか。
どんな風にされていたら、
私はもっと心穏やかに、安心して幸せで
いられたでしょうか。
詳細に、そして具体的に心情を中心にして
見ていくのです。
話を聞いてもらうことひとつとっても、
ただ話を聞けば、上の空でも良かったのか。
うわべだけわかった風に受け入れてくれたら
良かったのか。
決してそうではないと思います。
どんな風に聞いてくれて、そしてどんな風に
応えてくれたら良かったのか。
そこまでしっかり見ていきましょう。
そしてそのように、具体的に
自分自身の態度を改めるのです。
ここを漠然とやっていると、
「鏡」をうまく使えたことになりません。
ワークは、ポイントを押さえて
詳細に、そして具体的に見る必要があるのです。
曖昧なままではどうしたらいいのか、
わかった風でいて、結局何もわからないでしょう?
だから行動できないのです。
みなさん、自分を愛することが大事だって
頭ではわかっていますよね。
でも、どうやったら自分を愛したことになるのか、
わからない人がほとんどです。
信頼できるパートナーが欲しければ、
まずは自分が自分自身を深く信頼し、
愛する価値を知る最良のパートナーになること
だと思います。
アラ探しをし、けなしてばかりいては、
そうしてくるにとばかりを引き寄せて
しまいますからね。
本当の望みって、何も人生の大きなビジョン
ばかりではありません。
今この瞬間にトイレに行きたいとか、
休みたいとか、これを伝えたいとか、
今日のランチはがっつり食べたいとか
そんなのも本当に望んでいるなら
真の望みです。
望みに大きいも小さいもありません。
ただ、自分が適切に応答してあげるかあげないか。
どちらかしかないんですね。
「適切に応答する」ってところがミソですけどね。
目の前の人に怒鳴ってやりたいからやる、
とかいうのはあまり「適切」ではないでしょう。
これまでお伝えしてきている、
ワークの基本を思い出して考えてくださいね。
自分の望みのために、
今できることをする。
そのために、自身の奥深い声にしっかりと
耳を傾け、自分を慈しみ、守ってあげたらいい
と思います。
あなたの日々が、やさしさと慈しみにあふれたもの
でありますように。