最近、色々なことを学びたいという欲求が
ムクムクと湧き上がり、どこから手を
付けたものか、と思案しているのですが、
何を誰から、どう学ぶかって、
とても大切なことですよね。
同じ学ぶのでも、誰から学ぶかによって
ものすごく違いは大きいと思うし、
ベースをどう整えていくかという部分も
学ぶ側の資質により最善の道が
あるでしょう。
だから、人でも手法でもものでも、
出合いそのものも、そしてそのタイミングも
本当に重要です。
中には早すぎる出合いっていうのも
あると思うんです。
そのときには、そのことの重要性に
それほど気づいていなかったから、
スルーしてしまったりあまり真面目に
取り組めなかったりするのですが、
後から振り返ったときに、
その機会がどれほど得難いものであって、
自身にとって重要なチャンスであったかに
気づいたりするのです。
でも、多分どれほど後悔しても、
その時はそういう選択しかなかった
だろうと思います。
過ぎてしまったのなら、自分の行動を
次への糧にするのが最も建設的な
選択でしょう。
次にもし同じように何かの機会がやってきたら、
今度こそ自分はそれを生かすことが
できるだろうか。否、必ず生かして見せよう！
くらいに思って精進していたら、
きっと過去の取り逃がした出来事は、
その意味を全うするでしょう。
だから、日々丁寧に自分が今やるべきこと、
できることを積み重ねていきたいと
思うのです。
一見、何の難しいこともないような
当たり前のことを当たり前にすることが
いかに難しいか。
呼吸をすること、
歩くこと、
座ること、
意識すること、
見ること、
聞くこと、
食べること、
話すこと、、、、。
普段なんの意識もなくできてしまうこと
ではあるけれど、丁寧に、意識した状態で
それを継続するとなると、なかなかに
大変なことです。
些細なことなんだけれど、
それをやり遂げることは、
決して「些細」ではないんですね。
ベースに、桁違いの意識量がある。
そういう訓練をしてきている人と
そうでない人では、何をするのでも
すべてに圧倒的な質の違いが
厳然として現れてきます。
以前ブログにも書いたことがあるのですが、
家の近くの深川不動尊のお護摩に通っていた時、
たまに登場するお坊さんの中に、1人だけ、
存在感が際立った方がいらっしゃいました。
その方は登場から退出の瞬間まで、
一時も途切れることなくすべての所作の中に
均質な、素晴らしい意識量が見て取れました。
うわ～、この人すごいな。
本当の修行をされている方なんだろうな、
と一目でわかったのですが、
そういう在り方をしている人は、
何人もいるお坊さんの中で
その方だけでしたね。
だから、寺としてそういう修行の仕方を
しているわけではなく、多分その方の
独自の修行の結果なのでしょう。
私なんて、まねしようと思っても
30秒が良いところでしょう。（＾＾；
一見、何でもないことのように見える姿の奥に、
膨大な時間の積み重ねがある。
そのことの中に、その方の歩んできた
時間の重みと揺るぎなさを感じて、
ただただ尊敬の念を抱くのです。
どんな時も均質な、ある一定の質を保つことは
一朝一夕にできることではないと思います。
かく在りたいと願いつつ、
弱いところを突かれれば容易く動揺し、
折れ、崩れていく自分を、
どうにかこうにか拾い集めては
また何ごとかを積み重ねています。
それが正解なのかどうかも
わからぬまま。
そうしていると、
あるとき何かに出合ったときに、
ふとその歩みの価値が見いだされることも
あります。
それは、誰かから言われた何気ない一言
だったり、全く別の分野にチャレンジ
したときに思いもかけずに得た成果
だったりするのですが、
そんなときに、自分の試行錯誤の
中間評価のような確認ができるんですね。
全く違う分野でも、ものごとの本質を
捉えていれば、共通する土台として
通用するということがよくあります。
たとえば、私がガネーシャギリ先生の
ヨガを習い始めて初めてアーサナをやったとき、
全くわからなかったので、私は霊性の師
であるレナードの教えのプレゼンスから、
アーサナをやりました。
すると、思いもかけずお褒めの言葉を
頂いたのですが、その時に、ギリ先生と
レナードの教えが同じ土台の上にあることを
知ったのでした。
だから今まで続けてこられているんだと思います。
このように、何を学ぶにしても、普遍的な土台を
しっかりと積み重ねることが大切です。
かくいう私もまだまだですが、
それをいかに学んでいくか。
試行錯誤の日々ですね。