魂を洗う旅⑤

関西方面への旅のご報告第5弾。

ハードすぎる3日目を終えて4日目は
結構ヘロヘロかと思いましたが、
そこそこ疲れはあるものの、
まだ割と元気でした。

もう帰る日だし、今日くらいはゆっくり
行きたいよね~と誰に思うわけでもなく
念じたものの、

行こうと思う場所をグーグルマップで確認すると、
微妙にそうもいっていられないような予感。。。

まぁぼちぼち出発しましょう。
朝の鴨川沿いを歩きたかったので、四条から三条まで
ぶらぶら歩いてみました。

この日の鴨川は大分水流も落ち着いたみたい。
鴨川って、東京の隅田川のテラスみたいに川と歩道の間に
柵がなくて、水辺との距離が近くていいですね。

まずは知人から教えていただいた日向大神宮。
ここは「京都のお伊勢さん」と言われる神社で、
内宮、外宮他境内には様々な神様がお祭りされています。

三条から地下鉄東西線の蹴上駅を下車して
三条通りを左手に少し歩くと、一の鳥居が見えてきます。

ここから緩やかな坂道をずっと上がっていくのですが、
それが何とも言えずいい感じで、登るほどに
場の清らかさが深まっていくような気がしました。

そうして日向大神宮の境内に到着。
静かで、清浄で、美しい神社でした。



このときちょうど内宮は工事中でした。
参拝はできますが、なかなか賑やかだったので
すぐに奥の天岩戸の方に移動したのですが、
ここから南禅寺まで山道を40分で歩ける表示が
ありました。

40分は微妙かも、と思いつつ取り敢えず行ってみると、
またしても倒木に阻まれこちらは断念。

そういえばまだ遥拝所に行ってなかったと思い
引き返してみると、遥拝所への道の入り口に
通行止めの表示が。

でもまぁロープ張ってないし、取り敢えず
行けるところまで行ってみたいと思い、
登ってみました。

すると、やっぱりこちらも倒木の嵐。

こりゃぁだめかな、と一瞬思ったのですが、
何となく倒木を見ていると、最初の木は
下を潜れば行けそうだし、その次の木は
またげるかも?なんて思えてきたので、
もうちょっと行ってみることにしました。

良い子のみなさんはマネしちゃいけません。笑

でも、しばらく行くと今度は道が流れていて、
山の中だしグーグルもつながらない。
初めて行く私には方角がわからないので、
やむなく断念することにしました。

まぁ、ここまで来られたし、
今回は満足かな。

そうして境内で少し休んで、
次は南禅寺に向かいました。

南禅寺は蹴上駅から日向大神宮とは反対の
右に進んですぐのトンネルを潜って
道なりに進みます。

するとやがて堂々たる三門が見えてきました。
格式の高い禅寺のこの雰囲気、
とても素敵ですね。


これから、紅葉の時期なんかはさらにいいでしょうね。

建物のどこを切り取っても計算されつくした美が
あって、素晴らしかったです。






この素晴らしい空間をじっくり堪能して、
今度は知恩院に向おうと思ったのですが、
地図で見ると途中に粟田神社という神社が
あったので寄ってみることにしました。

ご由緒を見てみると、主祭神は
スサノオノミコト・オオナムチノミコトとあり、
この地は、牛頭天王(=スサノオノミコト)に
縁ある地なのだそうです。

そう言えば、東京の墨田区にも牛嶋神社という
スサノオノミコトをお祭りする1100年以上の歴史ある
古い神社がありますが、

以前、この牛嶋神社に行ったときに感じた
その圧倒的な重厚さと重々しい男性的な迫力
のエネルギーと、こちらの粟田神社のエネルギーが
どこか似ているところがあるな、と感じました。

やっぱり、同じ牛頭天王が祭られているからですね。

粟田神社の方が牛嶋神社よりももっと穏やかですが、
貴船神社で感じたような姫神様の雅な感じとは
やはり全然違いますね。

少し休憩して、今度は知恩院を目指します。
2日目に途中で雨が降り出してきてしまったので、
三門までしか見られなかったのです。

この日はいいお天気だったので、
しっかり参拝できました。

既にここまで出結構な距離歩いておりますが、
知恩院も例にもれず、階段きついです(^^;

御影堂は修理中ということで、あまり落ち着いて
ゆったり過ごす感じではなかったのですが、
まぁ良しとしましょう。

さてここまでで大方回ろうと思っていたところを
訪れることができました。

あとは東寺に行くかどうか。

東寺へは、京都駅を経由して近鉄線で1駅。
もう疲れたし、宿に預けてあるスーツケースを
引き取って、そのまま東京に帰ろうかな、
などとグズグズ考えていたのですが、

ここまで私を駆り立ててきた何ものかが
東寺に行かなければこの旅が完了しない!
と言い張るので、渋々疲れた足を引きずって
最後の巡礼地に向かうことにしました。

問題は、京都駅でスーツケースを預ける
コインロッカーを探さなければいけないのです。

京都駅のコインロッカー難民は有名らしく、
様々なサイトでコインロッカーの位置と
攻略法を解説しています。

もうお昼過ぎだし、ロッカーの空きなんて
ないんじゃないの?と一抹の不安を感じつつ
京都駅にたどり着くと、

まずこの広い駅の中でロッカーがどこにあるのか
烏丸線から近鉄戦への乗り換えの辺りで
オタオタしてしまいました。

このままロッカー見つからなかったら
東京に帰るからね!って心の中で啖呵を切ったら、
なんとその数秒後にロッカー発見。
しかも空いてるし。

帰れなかった。。。笑

と言うわけで、
どうにかこうにか東寺へと向かいます。

弘法大師ゆかりのお寺で世界遺産にもなっています。
有名な立体曼荼羅があるのも、このお寺ですね。

坂道に着かれた足には、とにかくだだっ広いけれど
平べったい境内は有り難かったです。(^^;

南大門を入ってすぐ右手に、八島殿という小さなお社があるのですが、
なんだかとても良いエネルギーを感じました。

縁起を見ると、当時建立以前に、弘法大師の夢枕にこの神様が
立ったため、伽藍建立に先立ち祈願され、地主神として
お祭りされたのだとか。

でも東寺のホームページには載ってないんですよね。
八幡様の方は載っているのに。

とても大切な神様のように感じました。


東寺の中には様々なお堂がありますが、
拝観料が必要な柵の中には立体曼荼羅のある講堂、
薬師如来と日光・月光菩薩像が祭られた金堂が
あります。

どちらも撮影不可のため写真はありませんが、
素晴らしかったです。

個人的には金堂の三尊が好きですね。
前に立つと、もう宇宙意識と言うか、
この地と天を貫いて宇宙をつなぐ圧倒的な
エネルギーを感じて、時間を忘れて魅入ってしまいます。

仏像であまり感動することはなかったのですが、
初めて仏像に本物の光背感じました。

これほどまでの仏像を、一体どうやって
作ったんだろうと、本当に不思議に思います。

渋々だったけれど、来て良かったです。
旅の終わりを締めくくるのにふさわしい場所でした。

この旅を導いた声が何としても行くようにと
勧めた理由もわかった気がします。

ようやく旅の完了を感じ、これで東京に帰ります!

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