私のお伝えしている感情解放ワークですが、
体験された方から、このヒーリングは
とても大きなエネルギーの変化を感じるが、
これを知ってしまうと他の方法が
薄く感じてしまう。何が違うのだろうか?
というご質問をいただきました。
今日はこれについてお答えしたいと思います。
ご質問された方も気づいていらっしゃいましたが、
このワークは自分で感じて、気づきを得ながら
癒しと統合に導いていくことに
大きな特徴があります。
一般に、他者から一方的にエネルギーなどで
働きかけて解放を行う場合と比べると、
ご本人の体感や納得感もかなり深いですし、
その後に起こっていくことに対する
気持ちの向け方も随分違っていると
思います。
私は、ヒーリングにおいては何よりも
「気づき」が大切だと思っています。
なぜなら、無意識の在り方を積み重ねてきた
結果が、今のその状態を作っているので、
それが苦しいものであるならば、
「在り方」自体を変えていかねばなりません。
けれどそれを、無意識のまま、他者からの
働きかけだけで変えていけるかと言うと、
それは難しいだろうと思います。
自身の生きる世界は、自分が作り出しています。
他者は、「私」の作る世界を勝手に
変えることはできませんし、
その責任を負うこともできないのです。
あくまで、自分の世界に責任を持てるのは
自分自身のみです。
たとえ、他者に強要されたり、
他にどんな選択肢もあり得なかった
と思うような状況であったとしても、
必ずどこかのレベルでその状況を
選んで受け取っています。
ただそれに対して無意識か、意識的か
という違いだけです。
であるならば、自分が何を選んでいるのか、
明確に気づいて修正しなければ、
結果だけ修正しても、また同じパターンを
繰り返してしまうでしょう。
この修正のときに、意識の力が必要なのです。
だから、「やってもらった」ではダメなのですね。
逆に、勝手に何でもかんでも他者が変えられる
のだとしたら、それはそれで恐ろしいこと
ではないでしょうか。
もちろん、部分的に他者からのエネルギー的な
意図のあるプログラムを受け取ってしまう
こともよくあるのですが、
根本的な「在り方の選択」は、
自分以外にはできません。
感情解放ワークでは、今自分がどういう状態
でいて、何から逃げているのか、そして、
どういう在り方の選択をしているのか
という部分を深く見ていきます。
なぜそういう選択をしているのか、
という部分も、その必然性を見て、
そこに対処することで、新たな選択肢の
可能性を広げていきます。
どんなに愚かだと思えるような選択であっても、
本人の奥深くにはそうせざるを得ない事情が
あってそうなっているので、
表面だけ見て断罪し、変えればいい!
というわけにはいかないのです。
その事情をすべて汲んで、
対処していくことで、その選択をしないで済む
状態を整えるわけです。
そういう一つ一つのプロセスを進めていくには、
非常に忍耐力と寛容性、注意深さなどの
要素が必要になってきます。
これら一つ欠けてもワークは進まないので、
必然的にこのワークを通して自分自身に
向き合っていくと、こういう質も
身についてくるんですね。
他者に「やってもらう」ヒーリングでは、
こういう部分がすっぽり抜け落ちます。
本当に丁寧に自分に向き合い、
対話し、受容してきた歩みがあるからこそ、
養われるものがあるわけです。
見たくないものに対峙することが
どれほど恐ろしいことなのか、
そして、その恐れを越えて拒絶していた側面を
受容したとき、どれほどの愛と安らぎの感覚で
満たされるのか、
やったことのない人にはわからないでしょう。
地味で手っ取り早く簡単でもない歩みの中で、
自分だけが体験してきたものこそが、
その人の本当の力になります。
私のお伝えするワークは、その人自身が体験した
唯一無二の歩みを最も大切にしているのです。
自分に向き合うことは、
そのやり方の入り口部分では何らかの手法や
お手本があったとしても、
最終的には、その手法やお手本を越えて、
自分と内なるものとの一対一の対話
になります。
この部分をどれだけ重ねたのか。
これに尽きるんですね。
ワークは、それをするだけの
心の基礎体力をつけるようなもの
だと私は思っています。
まぁそんな考え方をベースにした
メソッドなのですが、
もう一つ特徴があります。
それは、これまでにも繰り返し
お伝えしてきていますが、
肉体と心と意識のポジションを
呼吸によりぴったり合わせたうえで
「主体の意識」をしっかり持って
解放ワークを行うこと。
これがずれていて、感情に巻き込まれた状態だと、
どれだけ泣いたり怒ったり叫んだとしても、
完全には解放されないんですね。
みなさんも、日頃我を忘れてつい怒って
しまったり、辛くて悲しくて泣いたり
ということはあると思います。
でも、解放されてはいないでしょう?
それは、この点がクリアされていないからです。
このように、ワークには様々なポイントと
特徴がありますが、これが深い癒しと
変化の実感につながっているのだと思います。
参考になりましたら幸いです。