昨日は特別講座⑭「親離れ、子離れ、
自立した愛の関係性のためのワーク」の
2回目でした。
今回の参加者の方も、よく似た背景をお持ちの
方々でしたが、継続して講座などに参加されてきた
方たちでしたので、午前中からかなり早いペースで
大きな解放が起こっていました。
まずは午前中に、心の距離が遠かった
お父様との関係性に取り組まれましたが、
伝わらないものだと心に飲み込んで
諦めていた思い、
自分よりも大切なものがあるから、
愛されていないと思い込んでいた
そのストーリーが、
見事に覆されて互いの愛に触れあう様子は、
ともにこのプロセスを歩ませていただき、
側で拝見している私にとっても、
とてもとても美しいものでした。
相手の心の奥深くの思いに触れることへの
恐れから、私たちはどれだけこうした
愛の触れ合いに背を向けてしまっている
のだろうと、しみじみ思いました。
ほんの少し、勇気を出して、
その恐れを抱きしめるだけで、
相手の中にある、自身に向けられた
無条件の愛に触れることができるのに。
互いに、こんなにも愛を抱いているのに。
それを交わすことなく、
恐れからの根拠のない妄想によって、
自分にはふさわしくない、
愛されていない、愛を受け取ってもらえない、
分かり合えない。
そう信じて愛にフタをしてその痛みに
じっと耐えているのは、悲しいことです。
あまりにも長いこと、そうして伝えられない、
交わし合えない悲しみを抱えて生きてきたので、
それが自分のアイデンティティの一部に
なっていたりするんですね。
そうじゃない自分なんて恥ずかしいとか
キャラじゃないとか言って、
どうにも落ち着かないのです。
深いところでは求めているのに。
この在り方を、これからも続けるのかどうか。
そこを改めて選択し直してもらいました。
そうではない在り方を求めるのなら、
避けてきた恐れと居心地の悪さを
引き受けねばなりません。
それが統合できると、
自在に愛を受け取り、愛を与えられるように
なっていきます。
より深く、相手を見て触れることができるので、
伝えられない、伝わらないという悲しみが
消えていきます。
伝わらないという痛みを持つ方は、
相手にちゃんと触れていないのです。
つまり、触れることに対して、
ほぼ例外なく恐れを持っています。
この恐れの奥にある痛みを引き受けることが
カギになってきますね。
こうして午前中はお父様とのわだかまりを
統合していったのですが、これだけでも
かなり大きな変容だったと思います。
そして午後からは、お母さまとの関係性に
取り組んでいきました。
ここを深く掘り下げていくと、
様々な形の責任転嫁が見えてきました。
母親のせいで自分は○○ができないとか思っている
その奥で、実は安心してできない状態に
留まっている心理があったりします。
その奥にあるのは、自分で自身の人生の責任を
引き受けていくことへの恐れでした。
これもその根を辿っていけば、
自身の力や導きの根源につながっていないことが
ベースにあります。
だから、誰かに自分の進むべき方向や
いるべき場所を決めてもらわないといけない。
そして、生きる力を与えてもらわないと
生きていけないと感じているのです。
けれど、それは母親をはじめ、
いかなる外側の存在からやってくるもの
ではありません。
それは、必ず自分自身の深奥に求めなければ
いけないのです。
特別な人だけがそれをするわけではなくて、
誰もが、そうであることが本来の姿なのです。
自分の外にその導きと力の供給源を求めていた方は、
一旦それを断ち切って、まっさらなその状態から
もう一度本来の力の源に繋がり直してもらいました。
この不安定な、暗闇に一人漂うような
プロセスを避けることはできません。
この暗闇の中で、自身が本当に根を張るところを
求め、しっかりとそこに根を下ろすのです。
こうすると、もう二度と外部の偽の力に
すがる必要がなくなります。
こうして、自ら自身の人生を引き受けて立つ
力と自信が宿るのです。
ここがつながらない状態で何をやっても
無駄なことです。
自身の深奥に根を深く張ることを
知っている人は、多少迷うことがあっても、
ちゃんと在るべきところに戻ってこられます。
こうして、共依存の関係性を根本から
断ち切って、新たな関係性を再構築していきます。
この関係性から改めて家族の関係、
親子の関係性を振り返ってみたときに、
いかに互いの間で責任転嫁の構図が繰り返されて
いたのかに気づくでしょう。
そして、それをもはやしていない関係性が
いかにシンプルで心地良いものなのか、
わかるでしょう。
不健全な関係性の中の痛みをこらえ続けていく
必要性など、どこにもないのです。
あなた自身がそう決められるのなら。
講座を終えられた後の参加者の方たちの
お顔の清々しかったこと!ピカピカに輝いて
いらっしゃいました。
みなさんの歩みが、これからも
力強く、清々しいものでありますように。