気持ちが落ちる時や
どうしてもやる気が出ないとき、
よ～く見てみると、
自分の気持ちを否定していたり、
本当にしたいこと、望むことを
無理やり押し込めたりしていることが
結構あったりします。
どうせダメだよ。無理無理。
私にはふさわしくない。
そんなことを望むなんておこがましい。
そんな声の数々をかぶせて、
自分の望みを無意識につぶして
いないでしょうか。
いかなる制限も自分に課すことなく、
本当に自由に、無制限に望んでいいのだとしたら、
何を望むだろう？
誰もそれをとがめることもなく、
バカにされることもないとしたら。
自分には十分にそれを望む資格があり、
望むことを許されているのだとしたら。
何を望むだろう？
そんな風に、一旦あれやこれやの制限を
取っ払ってみて、自分の望みを
解き放ってみたらいい。
そのとき、気づくことがあるだろう。
自分がどれほどそれを求めていたのか。
どれほどその望みを押し殺してきたのか。
毎瞬毎瞬、どれだけ望みをつぶすことに
エネルギーを注いできたのか。
それは、自分が傷つかないようにするため
だろうか。
あるいは、
誰かを傷つけないようにするためなのか。
いずれにせよ、その時あなたは
本当の自分から、全力で背を向けて
逃げているのだ。
向き直れ！
自身の命を生きる道は、そっちじゃない！
恐がってもいい。
無様でもいい。
けれど、失敗を恐れてやらずに
お茶を濁していると、
自身の命が枯れていくことを
忘れてはならない。
そこそこの安全と安寧を選んだつもりだろうが、
それは錯覚だ。
足元からゆっくりと老いと風化が
まどろみの中で自分を侵食していくのに
気づいたときには、もう身動きはとれないだろう。
自身のビジョンを生きない者は、
死んだも同じ。
とは、あるネイティブアメリカンの言葉。
望みを抱くには、
その望みに耐えうる自分を作り上げていく
プロセスと表裏一体だ。
望みから、自身のビジョンから離れずに、
自分をその望みに近づけていく。
引き上げていく。
何千回、何万回の地道な反復によって、
自分の道を切り開いていくのだ。
諦められない望みを
大切にしたらいい。
誰が何と言おうと、
自分だけはその望みの味方でいるように。
一方で、そんな歩みに耐えうる望みなのか、
自身でよく吟味するように。
何かの代償としてそれを望んでいないか。
あるいは、何かから逃げるために、
それを得ようとしていないか。
内側深いところからやって来る望みに
触れるには、自分自身との対話が不可欠だ。
自分自身との間で深く深く重ねた対話が軸になり、
そこから望みが発露していく。
だから順番を間違えてはいけない。
基盤のない望みに振り回されないように。
「真実の望み」「本当の望み」「本当の愛」
どれも危険な言葉のラベル。
その甘い響きの中に、多くの人が飲み込まれ、
自分を見失っていく。
私の霊性の師であるレナード・ジェイコブソンは
こんな風に言う。
「『愛している』という言葉は危険だ。
それは容易く相手の中に自分を見失わせる。
だから、この言葉を言うときは、
こう言いなさい。
『愛している。
なぜなら、私は愛だから』」
望みの発露の中で、
自分自身から離れてはいけない。
自分を見失ってはならない。
しっかりと、自身の基盤に足をつけて、
湧き上がるエネルギーを解き放ったらいい。
目まぐるしい他者とのエネルギー交換で
変容していく自分自身を支えられるのは、
この基盤だ。
これがあるから、大きなエネルギーも
受け取れる。
大きな変容も、恐れず通過していける。
本当に大切な望みを実現したいのなら、
そのエネルギーを扱えるだけの自分を
整えることだ。
何万回の挫折を越えて、
まるで望みそれ自体が命あるものであるかのように
あなたを駆り立て、諦めさせないだろう。
あなたの中に眠る、望みに火をつけよ。
あなた自身が、本当に生きるために。