西日本豪雨で、被害に遭われた方、
未だ避難を続けていらっしゃる方、
不安な時間を過ごしていらっしゃることと
思います。
そんなみなさまのお気持ちが少しでも
軽くなるよう、心からお祈りさせて
いただきます。
それにしても、5月の終わりにオマーンで
1日で3年分の雨が降ったという
この世の終わりのような凄まじい洪水の様子を
Facebookで紹介されている方がいて、
https://indeep.jp/i-think-apocalypse-is-now/
こんなことが実際に起こっているんだ!
と驚愕したばかりだったのですが、
いよいよ日本でも起こってしまったんですね。
地球の裏側の気象が乱れれば、
当然、陸や海や大気はみなつながっていますから、
こちら側だけは大丈夫ということは
ありえないわけで、心しなければいけないな
と思った次第です。
何とも大変な時代に生きている私たちですが、
そんなとき、いかに自分が生き残るか、
というところにフォーカスすると、
緊張してしまいます。
けれど、同じ状況でも自分が他者のために、
或いは地球のために何ができるかと考えると、
なんだか力が湧いてくる気がします。
こんな自分でも、何かしらできることは
あるよねって思えることが、
他者を支えるのと同時に、
また自分をも支えるのですね。
子供を守ろうとする親が強くなる
原理と一緒です。
自分のためにはなかなかできないことも、
なぜか人のためだとできてしまう
っていうのもありますね。
取引ではない、無償の行為だからこその
パワーなのでしょう。
ここに少しでも
私ってすごいでしょ。
私を認めて!
私に注目してよ。
やってあげたんだからあなたもやって。
何て言う下心が入ってしまったら、
あの純粋なパワーは湧いてこないでしょう。
あなたが喜んでくれたなら、それでいいよ。
少しでもあなたの重荷が軽くなったんなら、
私も嬉しい。
そんなやり取りが、自分自身の埋もれていた
力や可能性を引き出してくれることって
ありますよね。
でも、他者のためにのめりこみすぎて、
自分をおろそかにしないように。
気づかぬうちに、疲労をためてしまうことも
あるでしょう。
緊張しっぱなしではなく、自分を緩めることも
意識してなさってくださいね。
他者のために自分を使った後は、
その役割をいったん降りて、
ゼロに戻す作業が必要な気がします。
そしてまた、何者でもない自分から、
役割を与えられてそれを淡々と為す。
終わったらまたその役割をお返しして
無の自分の戻る。
こういうことをしていかないと、
積もり積もった役割が、自身の人生に柔軟に
応答していく力を制限し、
瞬間瞬間に生じる、自分に与えられた役割
に応答できないように思うのです。
だから、役割は瞬間瞬間で完結。
持ち越さない。
他者から貼り付けられるイメージのレッテル
からもフレキシブルでいること。
こういう自分で在って初めて
自分の人生を本当に生きることが
できるのだと思います。
今この瞬間に絶え間なく生まれてくる
人生を信頼しましょう。
それが生まれてこない、ということは
有り得ませんね。
この世界に生まれてから、
人生は一瞬も休むことなく
今ここに生まれ続けてきました。
今この瞬間も。
だから、安心して
「何者でもない自分」に戻っていきましょう。
そんなに恐がらなくても、
私たちは毎晩、それやってますから。
一日を終えて、深い眠りに落ちていくとき、
私たちは父であり母であり娘だったり
孫だったり、上司や部下、
偉い人、全く惨めな情けない人、有能な人、
モテる人、失敗した人、悲嘆にくれる人、
ラッキーな人、幸せな人などなど
といった自分のストーリーや役を、
全部置いていきますね。
名前も、性別も、持ち物も、すべて。
その眠りのなんと至福なこと!
ホッとしますよね。
眠る時って。
それは、きっと背負った役割やストーリーを
全て下ろせるからじゃないでしょうか。
起きているときも、こういうリセットって
大事じゃないかな~と思うのです。
セッションをしていても、
よく「自分が自分でなくなっちゃう」
「これまで築き上げてきたものが
なくなってしまう」って恐れる声を
よく聞きます。
でも、それを抱えているからこそ、
苦しいのだということも
事実ですよね。
両手に一杯抱えているから、
新たな自分が生まれてくる余地がない。
古き自分にしがみついているから、
古い殻の中で息苦しさに耐えつつ
成長していく自分を抑圧しなければならない。
自分が決めれば、
溢れんばかりに鮮烈な光が満ち、
人生が流れていくのに。
何者かであることでこれまで保証されてきた
メリットは、多分これからどんどん
無くなっていくんじゃないでしょうか。
そうではなく、これからは
何者でもない自分に人生が差し出すものを
瞬間瞬間生きていく喜びが、
私たちを本当に生かし、導いていく
ような気がします。
軽やかに、今この瞬間に生まれてくる
流れを生きていきましょう。