昨日は感情解放ワークショップでした。
お集まりくださったみなさま、
ありがとうございました。
昨日も常連の方たちのクラスに
なったのですが、今回は少しいつもの
ワークとはちょっと違った誘導を
入れてみました。
参加された方は気づかれたでしょうか?
もともとこのワークは、
在るがままに感情を受け止めて生きる
ことでわだかまっていたエネルギーを
流してあげることが軸になっていますが、
感情を受け止めることに頑張ってしまうと、
ちょっとこのワークの趣旨からは
ズレてしまうんですね。
以前からこういう傾向には気づいていた
のですが、今回はここにちょっと違った
やり方でアプローチをしてみました。
私たちは、苦しかったり辛かったり、
不快だったりしてとにかく感じたくない
感情や感覚が生じると、
息を止め鼻をつまむようにして
身を固くし、それを拒絶します。
そうすると、生じた不愉快なものが
キュッと体の中で固まって流れて
行かなくなってしまうんですね。
その結果、早くなくなってほしいのに
いつまでも残っているという状態に
なるわけです。
たとえて言うなら、
ホースの中を汚水が流れているけれど、
これを嫌だ~!と思って抵抗すると、
ぎゅっとホースを握ってしまって
却って汚水がそこに留まってしまう、
みたいな感じでしょうか。
感情を汚水のたとえるのも
ちょっとネガティブなイメージで
嫌ですが、まぁわかりやすいかな
と思います。
本来は、抵抗しなければ
する~っと不快な感情も流れて
心も体もそんなに長く痛むことは
ないはずなんです。
不快な感覚や感情が苦しいのは、
実は抵抗するが故のものなんですね。
実際、みなさんが嫌だ~って
抵抗している感情が浮上していて、
なかなか今までのテクニックでも
開いていかなかったケースで、
ぐっと抵抗するその感覚を捉えて
ただ抵抗をやめるようにしてみると、
す~っと苦しみが引いていきました。
抵抗しないのも最初はちょっと
恐いかと思いますが、どんな感覚が
現れてきても、そのまま生きてあげます。
そうすると、最初の時ほど
苦しみもなく通り過ぎていくんですね。
起こった出来事を否定しない。
自分も誰も責めない。
どんな解釈や意味づけもしない。
そして、起きていることへの
抵抗をやめる。
シンプルにこれだけやってみても、
随分楽になるんじゃないかと
思います。
それから、自分を守るための鎧を
抜いていくプロセスもあったり
しますが、
鎧を身にまとう人は、
外から自分が攻撃される!
って思ってる人ですね。
でも、その「攻撃してくる外の人」って、
言ってしまえば「鏡に映った自分」
ですから。
だから、自分が攻撃するのをやめれば、
外から攻撃してくる人はいなくなるのです。
この原理、わかりますか?
外の人が自分にそうしてくるのと全く
同じことを、あなたが自分自身に対して
しているのです。
外の人が自分に嫌がらせをしてくる
というのであれば、あなたが自分に
嫌なことを、その人と全く同じやり方で
しているんですね。
あらさがしをし、ひどいことを言い、
責め立て、切り捨て、無視する。
どうです?
心当たりがありませんか?
あなたの欠点と思われるところを
酷く憎んでいるのは、その人以上に
実はあなた自身ではないでしょうか?
その部分を変えようと、自身と
戦うのではなく、ただ憎むのを
止めて見ましょう。
そして、責め、無視し、切り捨てる
のをやめてみてください。
そのうえで、あなたのイメージの中で
他者があなたにそのようなことを
してくる感覚があるかどうかを
確かめてみます。
すると、そうしたことをやめた途端に、
他者からそのように攻撃される感覚は
消えているはずです。
「鏡」は常に瞬時にあなた自身の姿を
映します。
10分後でも、1週間後でもないのです。
人生で、常に何かや誰かに邪魔される。
嫌がらせをされる。
そんな感覚がどこから来ているのか
辿っていくと、常に何らかの具体的な
出来事に行き当たります。
はっきりと記憶が出てこない場合も
ありますが、ちょっと掘り下げをうまく
やると、大抵出てきます。
そうした出来事の何に自分が抵抗
しているのか、その抵抗の感覚を
捉えられれば、それを止めて
ものごとの本来の流れと調和を
取り戻すこともできるでしょう。
抵抗をやめるって、
最初はちょっと勇気が要りますが、
試してみる価値はきっとある
と思いますよ。
ただしこれも、あくまでこれまでの
ワークの趣旨と文脈を踏まえたうえで
の話で、
何もかもを丸呑みするという趣旨では
ないので、そこは識別なさってくださいね。
参考までに。