感情解放ワークでは「鏡の法則」を
上手に使って自身の現実が差し出す
メッセージを読み解くということを
よくやります。
何か心が乱されるようなことが
起こったとき、何に気づいて
どう応答すればいいのかがわかるので、
読み解き方のコツを知っておくと、
世界観が随分変わります。
対象は人間でも動物でも世の中とか、
漠然としたものでも大丈夫で、
入り口が何であったとしても、
ちゃんと自身の深い深層心理が
現れていて、何度やっても興味深い
ものです。
以前、あるCMがどうにも嫌いという方の
掘り下げをやったときは、たかだか
ある特定のCMが嫌いというだけのことの奥に
こんなにも深い心理があったのか、と私自身
非常に驚いたこともありました。
私も以前、漠然と
「この世界って殺伐としていて、まるで
私一人が取り残されてしまっているようだ。
ダメな人間は、容赦なく切り捨てられ、
見向きもされないんだ」と思ったときが
ありました。
そんな思いを掘り下げてみれば、
私自身が自分にダメ人間のレッテルを貼り、
容赦なく切り捨てて置き去りにしていたのだと
わかります。
使えるか、使えないのかで自分をコマのように
見ていたから、使えなければ捨てる、
ということを平気でやっていたのですね。
だから世界が殺伐をしていたわけです。
今、自分に対する在り方を改め、
弱くて情けなくて能力がなくて・・・
という自分も受け入れるようになってから、
私にはこの世界にちゃんと居場所がある
状態になりました。安心して、ここにいても
大丈夫、と感じられます。
よく、自分の居場所探しをしている人を
見かけますが、自分の中に自身の居場所が
なければ、どこに行って何をしても、
居場所なんて見つかろうはずがありません。
どんなに努力して有能になって美人になり、
愛想よくしていても、自身を拒絶している限り
安住の地はないのです。
お前なんていなければいい。
消えてしまえ!って自分でやってるわけですから、
現実はそれを映しているだけです。
相手にそれを言わせているのは、
そんな態度をとらせているのは、
自分自身なんですね。
そこのところ、本当に深く深く気づき、
受け止めなければいけません。
被害者でいることを選ぶ人は、
しばしば自分でそれを選んでいることを
認めません。
あいつのせいだ、社会の仕組みが悪い、
こんなことが起こったからだ、
自分が悪い、などなど。
もちろん、社会的、道義的、法的に確かに
そういう部分もあるのかもしれません。
それは否定しませんけれど、
自身の中に起こったその感情の責任は、
どう在っても自分でとるべきものです。
ここの部分を、どうぞ混同されませんように。
瞬間瞬間、被害者であることを選択するほどに、
ますます無力で惨めで恨めしく、悲しく
絶望を味わうでしょう。
自身の現実を創造するパワーを、殊更に
自分が望まない世界を作り出すことに
注ぎ込まないように。
世界が自分をいいように使っている、
搾取しているのだと思えたのだとしたら、
自分が自身に対して同じことをしているのだと
思い出してください。
自分にそのようなことをしてくる奴らは、
なぜ、どんな動機で、どんな気持ちで
そんなことをしてくるのか、
よく「鏡」をのぞき込んでください。
そこに映るのは、自分に相対するときの
あなた自身の態度です。
まずは、自分自身との健全な関係性を
築いてください。
そのうえで、相手に対してやるべきことが
あるのなら、社会に対して声をあげる
必要があるのならやればいい。
ただし、被害者のままそれをやるのは
私は絶対にお勧めしません。
ときに、愛に踏みとどまるよりも、
憎しみや悲しみ、怒りや絶望に
飲み込まれた方が楽なときもあります。
愛の呼びかけも振り払って、
降り注ぐ光も自ら遮って闇を志向してしまう
ときもあるでしょう。
ものすごく深い闇の極致から、
反転して光の極致を知ることもあるので
それもまた否定はしませんけれど、
その道では、極までいかないと
反転はないですからね。
それだけは心しておくように、
とお伝えしておきます。
そういう道を行くのも、
その方の魂のプログラムなのかも
しれません。
自分の理性をはるかに超えた力によって、
体験させられる、と言ってもいいのかも。
以前、ネットサーフィンをしていて
若い女性のポートレート画像に目が留まった
ときがありました。
多分10代後半から20代初めくらいの方だと
思うのですが、どうして自分をこんなにも
惨めに汚した姿を選ぶのかな、と思ったのを
覚えています。
とても可愛らしい顔立ちの方だったので、
もっと別の表現方法がいくらでもあるのに、
敢えてこの人はこの姿を選んでいるのだな、
と感じたからです。
まぁ、自分の人生ですから生きたいように
すればいいと、基本的に私は思うのですが、
今自分が何にアンテナを張っているのか、
何を選んでいるのか、
良く精査した方がいいとは思います。
あなたの内側の世界において、
あなたは王であり女王である。
とするならば、あたなはどんな国造りを
進めるでしょうか?
時にヘドロまみれになって、
大掃除をすることもあるでしょうが、
自分の国を豊かにする作業の一環であることを
どうぞ忘れずにいてください。