昨日は「内なる神とのつながりを取り戻す」
特別講座の2回目でした。
お集まりくださったみなさま、
ありがとうございます。
今回も、魂の歴史の中で何かをきっかけに
背を向けてしまった内なる神に向き直るため、
心の奥深くに埋もれた
感情のエネルギーをたどりつつ、
その糸口を探るところから始めました。
始まった時点では、私自身にも何をどう
進めていくのか、見えているわけではないので、
様々な問いかけやエネルギー的な反応を
読み取りつつ、瞬間瞬間に道筋を開いて
いきます。
今回のメンバーはサロンに継続して
来て下さっている方たちでしたので、
これまでのセッションなどで出てきている
ストーリーなども、この場で新しく
出てきたものと合わせて、さらに
魂の奥深い歴史を垣間見せてくれました。
本当に、今この瞬間の一つのピースを
掘り当てて初めて、次の扉が示されるので、
私自身もまるで高度な仕掛けのある
パズルを解いていくような、
ある種の興味深さを感じます。
あるいは、示された一つのピースをいかに
問いながら道を開いていくかという部分も、
気配をかぎ分ける嗅覚と洞察力が
試されるところですね。
どんな方の中にも、驚くような
ストーリーが埋まっていて、そこには
言うに言われぬ深い深い思いが
どうしようもなく沈められています。
こんな思いをするくらいなら…!
もうたくさんだ!
そう叫びつつ、自ら大切だったものに
背を向けて生きることを選んだ瞬間が
どんな人の中にも、多かれ少なかれ
あるものだろうと思います。
厚く封印したその記憶を、
数々の抵抗や、妨害の仕掛けをかわしながら、
たくさんのエネルギーをかけつつ
読み進んでいきます。
その一つ一つの決断の積み重ねの中に、
鮮やかで生々しい感情があふれています。
その人が最も触れたくないのが、
そういう生々しい感情なのですね。
だから、自分にもわからないくらい
巧妙に隠しているし、問いかけをしても
無意識にピンポイントのど真ん中を外した
答えを返してきたりします。
そうしたやり取りの中で、微妙に感じる
違和感を元に軌道修正したり、さらに
別の角度から掘り進めたり。
抵抗が起これば起こるほど、
核心に近づいているということでも
ありますから、そのあたりの捌き方も
ポイントの一つではありますね。
今この瞬間の自身の深い深い真実に
本当に向き直り、帰っていくこと。
そのために、そこから離れた瞬間にまで
戻っていくわけです。
魂が引き裂かれるくらいの辛い思いをした
あの瞬間に。
自身の真実に戻っていきたいと願う人は
多いですが、ではこの辛い瞬間に戻っていく
ことを決断できる人は、どのくらい
いるでしょうか。
誰しも、最初からそれが決断できる
わけではないでしょう。
いくつもの段階を踏みながら、
少しずつ少しずつそれを決断する勇気と
受け止めるだけの心の力を育てていく
のです。
そうでないと、そう簡単にたどり着ける
ようなものではありません。
そこに至る道筋のすべてが、
癒しと解放、和解の欠かすことのできない
プロセスです。
忍耐強さと集中力、継続する力がそこで
否応なく問われます。
自分自身に向き合うって、
そう言うことなんですよね。
一朝一夕に、パパっと手早く、
簡単に済ませられるようなものとは、
根本的に違う次元のことなのです。
そういう道のりの中で、少しずつ、
内なる神の恩寵を感じる瞬間を
重ねていくでしょう。
そのようにしてしか、育まれない
神との関係があるのだと思います。
誰しも最初は、その道のりの長さを思って
足がすくみます。
けれど、人生のどこかのタイミングで
否応なくその道を歩むことを促す力が
発動します。
それは、想像だにしなかった
人生の荒波、病気や事件、事故、
大切な人を失うことだったり、
信じていた人の裏切りだったり。
人間目線で見たら、どうやっても
悲劇にしか見えないことの中に、
深い神の計らいがあったりします。
けれど、それに気づくのは、
ずっと後のことでしょう。
もがき、苦しみ、怒り、憎みながら
その苦しみの炎で取り繕っていた
諸々が焼き尽くされ、
鎧が外れていきます。
そのとき外れていくのは、
そこまで体験しないと、
あなたが絶対に手放そうとはしなかった
価値観やプライドかもしれません。
昨日の講座の中では、
自分が思い込んでいた大前提が一瞬で崩れて
ストーリーが変わっていく瞬間や、
いくつもの人生をまたいで機能し続けている
スピリチュアルな契約が入った瞬間など
様々な転換点がありました。
この転換点で、いかに在りいかに選択するか。
ここが重要なのです。
昨日のみなさんは、背を向けていたものに
向き直り、内なる神に帰って行かれる道を
選択されました。
それぞれ、自身の深奥のスペースで
感じ、触れられたものがあったと思います。
どうぞ、これからもそこからやってくる
導きと対話していかれますように。
みなさまの歩みが、恩寵とともに在らんことを。