昨日はガネーシャ・ギリ先生の
ハタ・ヨガのクラスでした。
先生はじめ、みなさんとてもお人柄の
素敵な方たちばかりなので、楽しく
通わせていただいています。（＾＾）
昨日も色々なポースをやったのですが、
アーサナって、エネルギーを通してみると
本当に面白いな～と思います。
ペアになってお互いのアーサナをチェック
し合うとき、私はポーズの最初から最後まで、
体の隅々に同じ意識の密度が保たれているか
どうかを中心に見る傾向があります。
いつも感情解放ワークでは、その人の意識が
どこにどのようにあるか、ということを
見ているので、まぁ職業柄ですね。
それプラス、昨日は正しいアーサナが
できているかどうか、私が判断に
戸惑っていると、
先生が「エネルギーを見ると良い」とヒント
をくださったので、そのようにしてみると、
なるほど色々なことがわかりました。
結局のところアーサナも、
エネルギーが適切に流れている状態を
作るためのものとして見ると、正しくできて
いるのかどうかがおのずと見えてきます。
誰しも、日常の中で自然についた癖や
身体の不調などから、微妙なレベルで
ある部分をかばっていたり、動きが鈍かったり
ということがあります。
すると、その部分のエネルギーに淀みが
見られるのはもちろんのこと、
全身のエネルギーの流れがそれによって
影響を受けているのが分かるのです。
身体のある部分を庇っているということは、
そこに不安があるということなので、
意識が引っ張られます。
その結果、広げた一枚の布のどこかを
引っ張ったときのように、意識の密度
に濃淡と陰影が生まれます。
これが、その人固有のエネルギー分布
の景色を作るわけですね。
その状態で体を動かしたとき、
その人ならではの動きが表れます。
日常生活の中で、歩き方でもちょっと左足を
引きずるとか、手足をばたつかせるようにして
歩くとか、歩幅狭くとぼとぼ歩くとか
呼吸も速く浅いとか、ゆったりとして深いとか
色々ありますね。
そうした動きが表れるのも、肉体的条件も
さることながら、まずは意識が先なんだろう
と思います。
意識は、しばしば感情のエネルギーに
影響を受けて、ある部分がすっぽり抜け落ちたり
フィルターがかかって歪んだり、または
極端に強く感じられなかったりということが
あります。
だから、意識の濃淡を読んでいくと、
その人がどんな痛みを持っていて、
どんな風にそれを庇い、その結果、
その形として表れているのかが分かるのです。
さすがにヨガのクラスの時にそこまでは
しませんが、
見えている形の奥に、その人の歴史が
刻まれている、というのはよく感じます。
ですから、感情、意識、形のどれか
ひとつに働きかけても、残りの二つは
変化するでしょう。
感情解放ワークをして抑圧された感情が
解き放たれると、そこを庇う必要がなくなり
ブロックがなくなるので、体の可動域が
変わることはよくありますし、
当然そうなれば意識の分布も変わります。
また、意識の在り方が変われば感情も
ものすごく変化しますし、
姿勢を変えることで気持ちが変わる
というのも、経験的によく知られていますね。
いずれにせよ、密接につながっている
意識、感情、体のバランスを過不足なく
取っていきたいものだと思いました。
そういえば、その３つのバランスを思うとき
サロンに見える方の感情解放ワークを
見ていて、
意識の軸が取れていない方が多いな～
ということをふと思いました。
ワークを進めていて、どこをどう
掘り下げていたらいいのか、
核心がどこなのかをつかめない方は、
意識の軸が取れていないのだと思います。
つまり、当事者として感情を生きながら、
全体を見ている意識の視点がないので、
ポイントがつかめないんですね。
目の前の感情のエネルギーに触れるだけで
一杯一杯になってしまっているのでしょう。
書きながら気づいたのですが、
多分、そういう方は感情を受け止めること
に重点を置いていて、自身の意識の在り方
への認識が薄いのかもしれません。
たとえて言うなら、
子供がしゃがみ込んで地面を歩くアリの列
を夢中で眺めているときに、周囲に対する
意識が全くないような状態です。
自分自身の意識のポジションをしっかり
捉えたうえで、感情のエネルギーに
相対する、というのが大切なのですが、
今までなかなかお伝えしてこなかった
ポイントかもしれません。
反省しつつ、これをどう伝えていくか、
ちょっと考えてみます。