昨日は感情解放ワークショップでした。
雨の中、ご参加くださった方、
ありがとうございました。
この日はなかなか触れられなくて
根深く残っていた絶望感や悲しみ、狂気、
怒りなどをたくさん受け止めて行きました。
1人でやると、どうしても恐怖感などが出て
頭で進めてしまいがちなところですね。
感情を掘り下げていくと、色々な感情が
折り重なっていて、どれが一番根っこの感情
だったのか、とても複雑になっていることが
あります。
傷ついた心の反動として激しい怒りや憎しみが
生まれ、傷つくのが嫌だから傷つける側に
なることを選択していたりします。
けれど、加害者の側に回っても、
深いレベルではやっぱり相手を傷つけるとき、
自分も傷ついてるんですよね。
いずれにしても、傷ついた気持ちの責任を
引き受けなければ、痛みの押し付け合いが
延々と続きます。
被害者と加害者を行ったり来たりしながら、
ず~っと痛みを引きずることになるわけです。
こんな苦しみは嫌だ!と、加害者から逃れても
逃れた先でまた加害者を引き寄せたりする
ケースがあるのは、自分の中の傷ついた痛みに
責任を取っていないからなんですね。
よく、職場の人間関係が辛いので辞めて
別の仕事を探したいのだけれど、という
ご相談を受けることがあります。
転職自体が悪いとは言いませんが、
自分の中のその現実を引き寄せている
「種」に対処しないまま次に行こうとすると、
行った先でも同じような人間関係が再現
されてしまうことがあるんですね。
そしてそれは、人生を越えて何度も
繰り返していることが非常によくあります。
今生、悩んでいるそのテーマは、
実は過去世でも同じように悩み、
超えられていないテーマだったりするのです。
過去世で、あなたは違う違う時代、違う国、
違う性別で全く違ったアイデンティティを
持っていたことでしょう。
それなのに、やっていることが全く同じ
だったりするのです。
よく、癖の悪い人を見て
「あいつは死ななきゃ直らない」
なんて言いますが、実際死んでも直ってない
ことが多いんです。
で、次の人生に持ち越していくわけですね。
死んでも直らないものが、環境をちょっと
変えたくらいで直るでしょうか。
もちろん、直るきっかけにはいくらか
なるでしょう。
けれど、それで直る人は十分に機が熟していて
変化していく準備ができていた人だろうと思います。
逆に言えば、心の準備が整ったので、
変わっていける環境に縁ができたとも言えます。
いずれにせよ、やはり深いレベルで
自分が変わっていくことに同意しなければ、
変わるきっかけになる縁には出会えない
でしょう。
本当に変わっていくには、
その苦しい地獄のような現実の中に差し出された
気づきのメッセージをしかと受け取ることです。
ただ楽になりたいだけで、なぜその出来事が
起こっているのか、何に気づいて方向転換
しなければいけないのかということが
理解できていなければ、本当にその状況から
脱出することはできないでしょう。
けれど、苦しい状況の中で、
「自分は一体何に気付いたらいいのだろう?」
と問えるようになった人は幸運です。
人生を変えていく糸口をつかみ始めている
からです。
自分が不幸なのは〇〇のせい、あの人のせい
と思っている内は、自分で自分を
「無力な被害者」にし続けています。
一方で、自身の在り方に気づきを求め始めた人は、
自らを被害者にしなくなります。
被害者でいるためには、加害者を作らねば
なりませんが、被害者でいることをやめれば
加害者を作る必要がなくなります。
こうして、被害者と加害者の二元性を
超えていくわけですが、それには自身の感情の
責任を引き受けていくことが必須になります。
自身の現実に差し出されたメッセージというのは、
大抵、この「自身の感情の責任を自分で取る」
というところを指していることが多いようです。
もしあなたが、何かや誰かの被害者、あるいは
加害者になっていて苦しいのだとしたら、
どうぞその苦しみを言い訳したり、何かで
紛らわせたりしないでください。
ただ、在るがままに心と身体で受け止める
ということを意識してみて下さい。
「無理だ、とても耐え難い」と思われる
かもしれません。けれど、いっぺんに
全部やろうとしなくて良いのです。
少しずつ、今の自分にできる範囲で受け止めて
いくだけで、逃げているときよりも
ずっと楽になります。
感情解放ワークでは、安全にこうした感情を
解放していくメソッドがあるので、
興味のある方はワークショップやセッション、
あるいは拙書「感情解放ワークブック」を
参考になさってみてください。