先日、ある人とお会いした時に、
話の流れで恋愛の話題になりました。
その方は、たとえばパートナーが浮気を
したとしても、自分が分からなければいい、
と言っていたのですが、
別の話からその方のお人柄を見るに、
明らかに本心じゃないよね~、と
私には見えました。
多分、その人は絶対に浮気なんて嫌
だろうし、本当はちゃんと自分に
向き合って、誠実でいて欲しいと
思っているように見えたのです。
帰りがけにその方に、
「割り切ってるんですね。でも本当は
嫌なんでしょう?」とお聞きしたら、
「そうですね」との答えでした。
恐らく、
過去に裏切られたなどの経験があって、
誠実な付き合いに失望されている
のでしょう。
傷ついた心で本当の望みを求めるのは、
なかなかに辛いことです。
求めようとすれば、「あの時」の
辛い痛みがその瞬間に浮上しますから、
本当は欲しいのに、
手を伸ばせなくなってしまうのです。
そうして、「本当に欲しいもの」ではなく、
「それに表面上近いもの、それらしく見える
けれど、本当に欲しいものとは違うもの」
を求めるようになります。
すると、心の底では「本物」を求めている
と思っているけれど、実際に手に入れるのは
やっぱり「それらしく見えるまがい物」
ばかりになってしまいます。
このため、ますます
「本物」なんてこの世にあり得ない。
そんなのは机上の空論。実際世の中は
こんなものばかりさ。
なんて思うようになります。
でも、こうなってしまうのも
当然ですよね。
だって、手を伸ばしているのは
「偽物」ばかりなんですから。
本当に欲しいものを得たければ、
そこにしっかりと意識を定めて
手を伸ばさなければなりません。
そうするには、
本物を求めるときに痛みを感じていては、
なかなかできないんですね。
だからこそ、傷ついてしまった心を
ちゃんとケアして癒しておくことが
大切なんです。
身体だって、脚が折れているのに
マラソンや短距離走なんてできない
でしょう。
指に傷を負っているときに
繊細な作業が物理的に難しいのと
一緒です。
心は身体と違って見えないので、
傷を負っても、辛いのは分かるけれど、
どこがどうなってこんなに辛いのか、
自分ではなかなかわからないものです。
かと言って、放置していては
根本的に治るというものでもなく、
その影響は何年でも続きます。
一番厄介になってしまうのは、
上手に抑圧をして、「無かったこと」
にしてしまうケースです。
あったのに「無かった」してしまうと、
受けた心の傷も、無かったことになり、
癒すべき対象が無いことになってしまいます。
本当はとても傷ついているのに、
「存在していない」ことにされているので、
最初されようがなくなってしまうのですね。
自分の内側でこんなことをしていると、
鏡の法則を通して、周囲から自分の苦しみを
無かったことにされる、という現実を
引き寄せても来ます。
たとえば私にもこんなことがありました。
昔、私は親の教育方針でとてもたくさんの
習い事をさせられていました。
私はそのどれもが嫌いで毎日が
地獄のように辛い子供時代を過ごしました。
親からしてみれば、
自分がしてもらえなかったことを
こんなにさせてもらってお前は幸せだ、
という意識なのですが、
大人になって私がその時のことを
とても辛かったのだと訴えても、
母は絶対に認めようとはしませんでした。
私の苦しみは、「無かったこと」に
されてしまうのです。
母にとって、
それは在ってはならないことであり、
それを認めたら自分の信じてきた
世界が崩壊してしまうので、
絶対に認めてはならなかったのです。
母がそうであるように、
私もまた自分の信じてきた世界を守るため、
自身の苦しみを無かったことにしていた
のでしょう。
こうして私は自分の真実を歪め、封印
してきたのですね。
こうした現実を体験したくないのなら、
自分の真実に誠実でなければなりません。
それがいかに苦しいことであろうと、
真実を生きることは、痛みを癒します。
感情解放のワークをすれば、その痛みを
安全に受け止めていくこともできます。
無かったことにして来た痛みを受け止め、
本当に欲しいものを求めましょう。
今週はこれをテーマとして見ます。
傷ついた気持ちを癒し、本当に欲しいものを求めるよう最高最善に働きかける
参加される方は、
「無料遠隔ヒーリングの受け方」を
ご覧になり、 ご理解のうえ
10月11日(水)17:00までに
メールまたはメールフォーム
にてお申し込み下さい。
同日20:00より順次働きかけを行っていきます。