今日はちょっと地元自慢です。
サロンのある東京の門前仲町周辺では、
今週末、3年に1度の富岡八幡宮の例大祭の本祭りがあります。
(写真は先日町会の納涼で演技を披露された福住太鼓のみなさん)
昨日から町会の人たちが出て、お神輿を入れる神酒所(みきしょ)を
建てていました。
今年はサロンのすぐ横の路地に、わが町会の神酒所が建てられたので、
結構賑やかです。
予報では最高気温が37度と出ていましたが、本当に暑い中、
みなさん朝から夕方までかかって作業していました。
このお祭り、氏子の各町会からお神輿が集う連合祭りで、
13日には53基のお神輿が大通りに集合し、かなり壮観です。
この深川のお祭りでは、沿道には水を貼ったバケツや桶を
用意した地元の方たちが待ち構えていて、
威勢よくお神輿や担ぎ手に水をかけるんです。
もし見に来られる方は、水かかかっても気にならない服か、
万が一水かかかっても大丈夫なように、着替えを
用意されておかれると安心です。
毎回、何も知らずにきれいに着飾って沿道から見ている観光客に、
お神輿に向けてかけられたはずの水が誤って、盛大にかかってしまうのを
目撃しますので。。。
私は子供の頃からここで生まれ育っているので、山車も引きましたし
子供神輿から担いでます。
でも、この年になるとさすがに水かけ部隊専門ですね。(^^;
上手にお神輿に水をかけるのって、結構コツがいるんですよ。
当然担ぎ手はみんなびしょびしょになりますが、途中から入って来て
着ている半纏が濡れてないと、集中的に水かけの対象になります。笑
ちなみに、このお祭りでは必ず町会の半纏を着ていないとお神輿を
担げないので、担ぎたければツテを頼って地元の方のお世話にならないと
いけません。
我が家でも、全国のお祭りでお神輿を担いで回っている方たちを数年前に
知人から頼まれてお世話したことがありましたが、その方が言うには
「ここのお祭りは『ドレスコード』が厳しい」と言っておられました。
ドレスコードっていう言い方が面白くて印象に残っていたのですが、
要はその辺に売っている半纏を着てふらっと紛れ込もうとしても、
つまみだされちゃうんですね。
また、マナーの悪い方も、各町会の青年部のみなさんがしっかり
目を光らせてますから、絶対にケンカ沙汰なんかは起こさせません。
そんなことが起こってしまうと、そこでその町会のお神輿は
強制退去させられてしまうので、「町会の恥」は晒せないのです。
まぁ、それはさて置き、人が集まって何かやれば、
必ず大小のゴタゴタは起こります。
それが嫌で、昔は「お祭りなんて大嫌いだ~!」とか思っていた時期も
ありましたが、大人になったのか、「やっぱりお祭りっていいもんだな~」
って思います。
特に、お神輿が立ち上がる時に総代(いわゆる町会の偉い人)が
「おい、みんな、今日はしっかり担いでくれよ!」って言う主旨の挨拶をして、
担ぎ手が一斉に鬨の声を上げ、お神輿が高く上げられた瞬間の高揚感は、
言葉にはいい表せません。
本当に血が沸くってこういう事なんだろうな、と思うほど、
文句なくワクワクするし、何と言うか、地元人だからか誇らしい気持ちで
一杯になるんですね。
やっぱり深川のお祭りは、こうでなくっちゃ!ってね。
こういうのは、先祖から受け継いだ遺伝子のなせる業なんでしょうかね。
江戸の三大祭りの一つに数えられるこのお祭り、山の手・日枝神社の山王祭
の優美さや、おなじ下町と言われる神田神社の神田祭とも違った気風が
あります。
地元人じゃないと、下町のお祭りってひとくくりにされて、
浅草も神田も深川も、違いは分からないでしょうけれど、
やっぱりそれぞれ違うんですよね。
以前、町会でお祭りのポスターを作るという話になって、知り合いの
デザイナーさんがお祭りのイメージで絵を描いてくださったのですが、
明らかに「これは深川のお祭りじゃないね」っていうことがありました。
まぁ、ご覧になる方は、ぜひその辺りも注目して楽しんでみて下さい。
メインの13日は、午前7時半からスタートしますが、最初のお神輿が
立ち上がってから、最後のお神輿が動き出すまで、1時間近くかかります。
なんぜ53基もあるので。
それだけ氏子町会の範囲も広いので、お神輿が渡御する道のりも、
かなり距離があります。
見に行く時間によって、お神輿がいるところがかなり遠くなっていたり
しますので、こちらの交通規制の図を参考にされながら、歩きやすい靴で
お出かけください。
間違っても車でなんか来ちゃだめですよ~。(^^)