昨日は感情解放ワークショップでした。うだるような暑さの中、おいでくださったみなさま、本当にありがとうございます。定員いっぱいの満員御礼でしたが、本当にお久しぶりの方、常連の方々入り混じっての気づきと解放のひと時となりました。
自分に向き合うプロセスというのは、誰しもがおっかなびっくり、自分にできるだろうかと迷い、分からなくてか別ぶつかりながら歩んでいくものです。
私もサポートさせていただきながら、早く肚を決めて受けとめてしまえばすぐに楽になるのにな~、と傍から見て思うときはありますが、誘導の最中はひたすらその方が今どうしたいのか、何ができるのかという部分にフォーカスしています。
それは、私の歩みではなく、あくまでその方自身の歩みだからです。
ワークの中でよくあるのが、その方の顕在意識では「とてもそんなことはできない」と思っていても、内なる感情のカケラ君たちには「やればできちゃうのに、恐がってやろうとしない。できないと思い込んでいる」と見えるというケースです。
カケラ君には、「難なくできてしまっている、できる力がちゃんとある」というその方の可能性が鮮やかに見えているんですね。
感情解放のワークでは、しばしば内なるカケラ君の視点に意識を移動してみて、自分の思い込みが本当に真実なのか、他の可能性は無いのかどうかを確認するということをします。
すると、ほとんど(というか100%)の確立で自分の思い込みは真実ではない、ということが分かります。そこで、カケラ君が見ている可能性を改めて認識してみて、自らかけた自分への制限を外していくわけです。
私たちは、あまりにも強烈な感情にショックを受けたり圧倒されたりして、しばしば思考も感情も固まってしまっていることがあります。
その状態だと、自分の可能性をとても狭い範囲でしか認識できなくなってしまうのでしょう。この状態を、意識の移動や呼吸を使って、ゆっくりと解いていくプロセスがとても大切です。
気持ちのカケラ君は、とてもデリケートです。ささっと雑に扱って欲しくはないですし、そのように扱われるととても傷つきます。
彼らも、気の遠くなるような時間を辛い状況の中、たった一人でひたすら耐えてきているわけです。これだけ我慢しているのに、こんなに雑な扱いをされるのか、と思ったら、とても悲しいむことでしょう。
あなた自身も、カケラ君と同じ立場に居たら、「私って一体何なんだろう。生きている価値がない」などと思ってしまうのではないでしょうか。
そのカケラ君の思いが、あなたの日常の中に滲み出して来るのです。あなたも、「私って一体何なんだろう。生きている価値がない」と思ったことがありませんか?それはまさに、あなたが雑に扱っている内なるカケラ君の思いにピッタリと一致するはずです。
辛いときに、いつも知らんぷりされてしまって誰も助けてくれない。とても大変な状況なのにさらに負担を平気で強いてくる。いないことにされる。まるで他人事のようで親身になってくれないなどなど。
あなたの現実で体験する状況の数々は、あなた自身が自分に対してやっていることなのです。
どこまで自分を本当に大切な存在だと認められるか。ワークでは常にこのことが問われます。
以前、ある方が「感情解放ワークというのは、自分自身を愛し抜くということなんですね」とおっしゃったことがあったのですが、何とも素敵な言葉ですね。
あなたにとって今、自分という存在は、誰よりも大切な存在でしょうか。全く価値の無い、居て欲しくないような邪魔な存在でしょうか。
あなたの自身への態度が、あなたの幸福度に直結します。
ですから、自分に向き合い、その本心を聞き、応えていくということは、人生に幸せを感じるためにも、とても大切なことなのです。
それはただ面倒で辛いばかりの作業だと思っている方もあるようですが、それは全くの誤りです。どうぞ今一度、自分に向き合うことの意義を改めてご自身に問うてみて下さい。
ワークは、頭だけで分かっていてはダメなのです。本当に、自分の心と体と魂で「自分の答え」を導かなければ、誰かの言った言葉を鵜呑みにしていただけでは必ず行き詰ってしまうでしょう。
そして、「分からない」という混沌の中から、あなたはどうにかして「自分だけの答え」を見つけなければなりません。これだけは、私が「これが正解です」と言って渡せるものではないのです。
世の中には、「正解だけが欲しい」と思う人はたくさんいますけれど、誰かが提示した「正解」だけを取って付けて、最初から自分の物であったかのように振る舞えば済むことばかりではないのです。
もちろん、それが悪いわけではありませんが、取り入れたものを消化する力を付けていきましょう。
そのためには、じっくりと取り入れたものを心と体と魂で触れて、感じること。そして自分にとってそれがどういう意味を成すのかをじっくりと考察する習慣を持つことです。
こういう習慣を持っていると、中身のないものに容易く振り回されることが少なくなっていきます。
今ここで感じていることに気づいていること。これが地に足をつける秘訣です。