セッションやワークショップなどで様々な方の解放ワークをサポートさせていただいている中で、解放がとてもスムーズでどんどん進んでいく方と、何度も同じところを繰り返してなかなか進まない方と、確かに傾向があるように感じます。
同じ方でもあるテーマにおいてはスムーズだけれど、別のテーマに関しては手こずるケースもありますが、いずれにせよ解放がスムーズなケースの特徴として、それまで最も拒絶していた自身の側面に対して、素直に認めて受け入れているという点です。
ここに強烈に抵抗している方ほど、あらゆる手を使ってそこを避けようと遠回りしたり隠したり、自分自身から逃げ出したりして、ワークが頑として進まなくなってしまうのです。
みなさん、ワークに取り組む方は解放されたくて実践しているはずですが、解放されたいのは真実だとしても、受け入れ難い側面を認めることは絶対にNo!というケースは珍しくありません。
楽になりたい。でも自分を見つめる作業の苦しさを味わうのは嫌、というケースですね。
ワークではこれらはイコールなのですが、イコールになっていない時にこのズレに気づき、どれだけ修正できるかが、ワークの成否を握ります。
心に刺さったトゲがあるなら、棘が刺さっていることを確かに認め、それに触れて抜かなければ、その傷は癒えていかないでしょう。
そして、そもそもなぜそんな傷を作るに至ったのか、そこに、とても重要なメッセージがしばしば隠れています。そのメッセージを受け取り、応答しなければなりません。
そうすることによって、あなたの在り方は大きく転換され、変容が起こります。こうしてあなたは二度と同じ過ちを犯さない自分に生まれ変わるのです。
ワークにおいてはこの「気づき」が非常に重要で、ただ楽になればいいというだけでは変容を伴う完全な癒しには至らないと私は思っています。
なぜ「気づき」が重要なのかというと、そこにあなたが自身の命を本当に生きるためのヒントがあるからです。
この気づきに触れるたびに、あなたは本来の自分を取り戻し、生きている実感を持ってこの人生を生きるようになっていくでしょう。
それは、長いことあなた自身によって隠され、封印されてきたあなた本来の在り方なのです。自分で封印したのですから、それを解くことができるのはあなた自身です。
自分で、どう在るかをはっきりと理解したうえで選択をするのです。
口先だけでは「こう在ります!」ということはどうとでも言えます。けれど、それがシフトを引き起こすような深いレベルのコミットメントになるかどうかはまた別の話です。
どうしたら深いレベルのコミットメントになるかは、頭ではなく存在全体で受け止め、理解しているということがポイントです。
たとえば、誰かを傷つけてしまってもう二度と人を傷つけないような人間になろうと決めたとします。
誰しもこうした経験があるものだと思いますが、そう決めたとして、同じ過ちを繰り返しているという心当たりは無いでしょうか?
それは、頭だけで決めたからです。そういう人間になるということがどういうことを意味するのか、概念としてしか理解していないからなのです。
このようなケースをワークで解放していくには、まず自身の人を傷つけたという動揺や罪悪感などをしっかり受け止めます。さらに、相手の味わった苦しみも完全に受け止めた上で、相手に謝るなど必要なプロセスを行います。
同じ過ちを繰り返す人は、これらのプロセスがなく、ただ頭だけで変えようとしているので変えられないのです。
このプロセスによって、自分のしたことの本当の意味を知ります。心の動揺や罪悪感、相手の苦しみを受け止めるのは確かに辛いことですが、それは自分のしたことの一部であり、これを受け止めずしてこの出来事を本当に理解することはできないでしょう。
このプロセスによって、あなたの中に深い理解が生まれ、変容が起きます。これが故に、もう二度と同じ過ちを繰り返さない自分に生まれ変わるのです。
だから、楽になりたいけれど、苦しみを受け止めるのは嫌、というのでは深いレベルの変容はどうしても起こらないだろうと思うのです。
ポジティブばかり求めてネガティブを拒絶するのは、バランスを欠いています。快楽と苦しみの二元性を越えていきたいのなら、極と極を同じく受け止めることが必須です。
ネガティブを恐がり過ぎないで、落ち着いて受け止めていく心の筋肉をつけていきましょう。
というわけで今週のテーマはこちら。
繰り返す過ちの中で受け止め切れていない感情のわだかまりを受け止め、統合するよう最高最善に働きかける
参加される方は、「無料遠隔ヒーリングの受け方」ご覧になり、 ご理解のうえ7月5日(水)17:00までにメールまたはメールフォームにてお申し込み下さい。 同日20:00より順次働きかけを行っていきます。