先週は「人生を導く大きな力との対話」がテーマでしたが、みなさんはどのくらい対話できたでしょうか。思うようにならないこと、思ってもみなかったけれどうまくいったこと、願って願ってやっと叶ったことなど色々あるでしょうが、それらの出来事の中に差し出されていたメッセージに気づきましたか?
私自身も呼びかけ続け、またじっと内なる心の耳を傾け続けた一週間でした。
その中で示されたのは、本当の願いの成就に向かっていくプロセスは、必ずしも自分が考えた通りの方法で成就するわけではないということでした。
頭では理解しているつもりでしたが、実際は「自分の思うやり方」に固執していて、その通りにならない!とイライラしていたのですから、分かっていなかったということですね。
まったく自分の思ったようにならないように見えて、実はそれが願いに向かって確実に進んでいるが故の状況であるということもあるのです。
そうした状況で差し出されているのは、その時に浮上している諸々に対して、いかに意識を持って受け止め、応答するか?ということであるような気がします。
思うようにならない現実に在るとき、私たちは非常にストレスを感じます。けれど、そういう時でないとできない経験もありますし、身につかない技術や能力などもあるわけです。
余裕のあるときには軽々とできることも、ギリギリの状況の中で同じように行うには、何倍もの精神力や技術力が必要です。差し出された状況は、そうしたものを磨くための訓練なのでしょう。
じりじりと湧き上がる焦燥感を受け止めながらプレゼンスの意識を深めていったり、過去や未来、どうでもいいような雑多な思考に意識が流れがちになるのに気づいては、プレゼンスに戻る選択したり、なかなかプレゼンスが深まらなくて失望感に飲み込まれて行く中で、それに気づいて感情を受け止めたり。
自分を見失いそうになる状況の中で、どこまで自身の心と体に踏み留まり、受け止めることができたか。
私の状況など大したものではありませんが、それでもそんなことを意識しながら過ごしていました。そうすると、ほんのわずかではありますが、以前だったらずるずると崩れて行ってしまったであろう場面でも、そうはならずに切り返している自分に気づいたりするようになりました。
今までの自分の限界ラインが、少し広がった感じですね。
思うようにならない状況というのは、こうした自分に成長するための機会を与えられているのだろうと思います。そしてその時に身に着いた力は、なりたい自分になっていく次のステップで、必ず必要になって来るものです。
そう考えると、全てはうまくいっているし、願いの成就に近づいていると言えるでしょう。
ただ、そう考えて「今この瞬間」を「いつか未来」のためのプロセスにしてしまってはいけません。不完全に見えるこの現実の完全性を、頭ではなくもっと深いレベルで確かに知っている在り方を、今ここで体現することが大切です。
結局のところ、「本当に知る」というのは頭の理解のことではなくて、「在り方を体現していること」だと思います。つまり、存在のあらゆるレベルでそうであることをピッタリと体現して初めて、「知った」ということになるのだろうと思うのです。
「人生を導く大いなる力」と言葉にならない対話を繰り返しながら、自分自身の在り方を修正していきます。
向き合っているつもりでいて、心の目を閉ざしていないか、聞く耳を塞いでいないか、そもそもそれに意識のフォーカスが合っているのかどうか。
向き合えていないのであれば、向き合った時にどんな気持ちが浮上していて、それに対して自分はどんな態度を取っているのか。
見るべきところ、自身に問うべきところはたくさんあります。
気づき、認め、選択することの繰り返しによって、ズレていた在り方が修正され、何かがぐっと深くなっていくのを感じるのです。
今の自分がどれだけ理想の自分とかけ離れているかは、全く問題ではありません。ただ必要なのは、今現在の自分と、在るがままに対峙する意志があるのかどうか。それだけです。
誰しも、最高のコンディションの中でテーマに向き合えるわけではありません。最悪の状況の中で、完璧にやろうとするのではなく、ほんのわずかでもできることを探して応えていく。ただそれだけでいいのです。
苦しいからこそ、強く呼びかけ、祈り求める。人生には、そういう時期があるものなのではないでしょうか。そして、そういう時期だからこそ、人間としての根がぐっと深く伸びるのでしょう。
というわけで今週のテーマはこちら。
差し出された状況の中で、少しでもできることを探して応えていくよう最高最善に働きかける
参加される方は、「無料遠隔ヒーリングの受け方」ご覧になり、 ご理解のうえ5月17日(水)17:00までにメールまたはメールフォームにてお申し込み下さい。 同日20:00より順次働きかけを行っていきます。