前回のテーマは「思うようにならない苦しみを在るがままに受け止める」でしたが、みなさんはいかがだったでしょうか?私自身ももがきながらもその中から一段、深くなったものを得たテーマでした。
苦しいとき、私たちはどうしてもそれから逃れるために身をよじってあがきます。そこから逃れられるなら何だってしよう!と必死になって、少し長い目で見たら明らかに良くないものでも、目先の利益に飛びついてしまうことがいくらでもあり得ます。
冷静な時であれば決してしないようなことを、極限状態の時はいともたやすく節制のタガが外れてしまうのですね。だからこそ、非日常の辛さの状態でどれだけのことができるのかが試されるのかもしれません。
テーマ発表からここまで、私の中でも繰り返し差し出し続けているテーマが何度も浮上してきました。どうしても思いように行かない。徹底して私に惨めさや無力感を感じさせる場面を見せられるのです。
その度に、状況自体をどうにかしようとするのではなく(やるべきことはもちろんやりますが)、その状況によって浮上している気持ちを受け止めたり、もっとしっかり神に意識を向けて対話しようと意識してきました。
私は無力だったり惨めだったりする自分が突き付けられると、無意識にもそれをさっとかわして受け止めることなく、そうではない自分になろうと躍起になっていました。或いはその状況から目をそらして一切触れないようにするなど、感じたくない自分から逃げ回っていたのですね。
「惨めさ」や「無力感」に、悪いことをしてしまったな、と思います。完全に無視してスルーしてきたわけですから、感情のカケラ君たちも悲しい思いをして来たでしょう。
今、再びそれらに意識を向けて固まっているエネルギーに命のエネルギーを送ってあげます。
そうした対処と同時に、今回より深まったと思ったのは、神との関係でした。以前はできる限りこの言葉は使わないように意識していた時期もあるのですが、人間の霊性が成長していくプロセスで、やはりここは避けては通れないところだと思って、最近は頻繁にこの言葉を使っています。
けれど、私の言う神はいかなる宗教の神でもありません。(たまに、私が礼拝しているインドの神様について言うときは別ですけれど)
私が言うのは、誰しもの存在の奥深くに実在する神のことです。概念の神ではないリアルな神、プレゼンスが深まっていく時に実際に触れる(感じる)神としか言いようのない存在のことです。それは確かに、今ここに在るのです。
これまで私は、現実が思うようにならない時、神が私を見捨てたのだとか、神はちゃんとしてくれているのだろうけれど、自分がダメなのだと、神と自分を切り離して一人でもがいていました。
けれど、神が私の願いを聞いてくれないと思うときほど、実は神から離れるのではなく、しっかり対話することが大切だと思い直し、失望を乗り越えて神と対峙することにしたのです。
そして色々と、神と対話しました。「神よ、あなたはこの私を見捨てたのだろうか?」「なぜ現実は私が思うようにならないのか?何か私に不備があるのだろうか?」などなど、問いかけていきました。
質問しながら、じっと自身の内側に神を感じていると、神は実際、私から離れてはいませんでした。ますます輝きながら、私に力を送ってくれていました。
また、思うようにならない現実があることで、私は必死に神と対話しようというスタンスになれたので、この状態も、魂のレベルでは決して間違いとは言えないのだとも感じました。
うまく行っていたなら、間違いなく神からさらに遠く離れて「自分の力」でますます頑張っていたでしょう。「自分の力」では決してうまくいかないので、「神の力」に触れるように導かれているのでした。
確かに私は「誰も当てにできない、神さえも」と思っているところがあるので、自分で何とかしなければならないといつも思っています。けれどこの現実は、そんなガチガチの在り方を転換して行きなさいという呼びかけなのでしょう。
神を当てにできないと思うのは、失望故に分離しているからです。だから今回、失望の痛みを超えて分離という方向性を転換させました。そうしたら、神はより奥深いものを沈黙を通して私に見せてくれました。
それは、全ての調和の源がここに在り、パワーが生まれるところ、全てが始まるところです。
こんな力に、自分が敵うはずはありません。
エゴがしがみついているものから手を離す前には、必ず神への降参(サレンダー)があります。そしてその前には、神との本音の対話があるのだろうと思うのです。
今回は、普段頭で納得させて抑えている「人生を導く力(神)」に対する不信感を吐き出し、言いっ放しではなく、しかと意識のピントを合わせて対話することをテーマにしてみます。
というわけで今週のテーマはこちら。
「人生を導く力」に対する不信感を吐き出し、しかと対話するよう最高最善に働きかける
参加される方は、「無料遠隔ヒーリングの受け方」ご覧になり、 ご理解のうえ5月10日(水)17:00までにメールまたはメールフォームにてお申し込み下さい。 同日20:00より順次働きかけを行っていきます。