感情解放ワークに限らず、様々なヒーリングやセラピーについても癒えることなのですが、それに取り組む人は例外なく、現在の自分自身に何らかの生き辛さを感じている方々だと思います。
だから早く楽になりたいと思うあまり、様々な不都合な現実や苦しい感情や感覚などを、一刻も早く消し去りたいと思っています。
誰だって、苦しいのは嫌ですから苦しみを失くしたいと思うのは当然だと思いますが、けれどもその思いが実は、消し去りたいはずの苦痛を長引かせ、存続させている要因になっていることに気づく人は多くはありません。
気づいたとしても、どうしても「なくなってほしい」という思いを手放すことができずに、葛藤することも多くあります。
感情解放のワークでも、苦痛を発し続ける感情のカケラ君に対して、「お前なんか消えてしまえ!消えてくれるなら何だってしよう。愛していると言ってもいいし、抱きしめてやってもいい。だけど、ずっとそこに居てもらっては困る。ある程度満足したら、とっとと消えて二度と出てこないでくれ!」みたいな態度でワークをしている人も見かけます。
当然、これでは感情のカケラ君の信頼を得ることはできませんし、益々苦しみは深くなるばかりで、不都合な現実もなくならないどころか、あなたの態度を映した現実がそのまま返ってくるような出来事がやってくるかもしれません。
ワークでは、受け止め難い感情を色々なテクニックも使いながら本当に受容していって、最終的には、自身の内側にそのカケラ君のための居場所を作ってあげます。
たとえば、憎しみや怒り、嫉妬や悲しみなど、できればなくなってほしいようなカケラ君についても、というかそういうカケラ君ほど、迫害されて居場所を失っているので、自分の中に彼らが安心していられるようなスペースを整えてあげるのです。
そして、彼らをそのスペースに誘導し、命のエネルギーをたっぷり導いて統合します。
「え、憎しみや怒りなんかに居場所を与えちゃって大丈夫なの?そんなことしたら大手を奮ってそれらが好き放題にしちゃうんじゃない?危なくないの?」と思う方もあるかもしれません。
結論から言うと、そうしてあげた方が、却って暴発したり悪さをすることがなくなるのです。
彼らが凶暴でコントロール不能な理不尽な存在になっているのは、ひとえに私たち自身の間違った扱いのためです。私たちの扱いがいかにも理不尽でひどすぎるので、彼らが凶暴化しているだけのこと、彼らにも存在する権利を認め、適切に接していれば、ひどい状態になることは無いのです。
この辺りが世間一般に思われているところとは真逆なので、すぐにピンと来なかったり躊躇したりされるのでしょう。
よくよく考えると、私たちは自分がされたらひどく傷つくようなことを、自分自身に対しては平気でやっていて、それに気づきもしないということが、日常茶飯事だということなのでしょう。
けれど、自分の自身に対する態度は、「鏡の法則」を通して自分に返ってきます。自分の都合の悪い側面を問答無用で抑圧し、閉じ込めようとするなら、誰かからあなたがそうされるのです。
世にはしばしば他者からのコントロールを恐れ、嫌って強烈に反発する人があります。けれど、そういう人ほど実は、自分自身に対して有無を言わせぬコントロールで不都合と思える側面をねじ伏せ、外面的な体裁を整えている傾向があります。
自分が自身にどんなことをしているのか、見せられているうえに、あなたはこんな感情や感覚を抑圧しているよ。気づいて軌道修正しなさい、ということなのです。
ワークにおいては、そうした「不都合な側面」を、どれだけ受容し、歩行転換できるのかが、癒しの成果を決めます。
「消えてくれるなら何でもしよう」という下心付きの取引ではなく、本当にその存在を敬って大切にするが故に受容する、という無条件の愛で受け止められるのか。
自身の在り方を深く問われます。これは頭で理解しただけではなく、それを体現しなければ決して癒しのプロセスが始まることはありません。
今一度、下心付きで自分と取引していないか、ご自身のワークを振り返ってみてください。
というわけで今週のテーマはこちら。
消えてほしいと思う自身の側面を、下心なく受容するよう最高最善に働きかける
参加される方は、「無料遠隔ヒーリングの受け方」ご覧になり、 ご理解のうえ4月19日(水)17:00までにメールまたはメールフォームにてお申し込み下さい。 同日20:00より順次働きかけを行っていきます。