先週は自分自身との約束を守ることがテーマでしたが、意識して実践してみたら、ものごとの流れがとてもスムーズになって、なかなかいい感じです。何より、約束を守れる自分への信頼感が増したような気がします。
今まで、やればできるはずだったのに、やらなかったのですね。そこには約束を守った時に何か恐れとなる要因があったからで、この恐れを対処するようにしたら、ちゃんと約束を守れるようになっていました。
何ごとにおいてもそうですが、何かをやろうとしてグズグズとできないでいる場合、そこには必ずブレーキをかけている要因があります。ただ自分が「だらしない性格だから」とか「意志が弱いから」などと考えて、「ダメな自分」のお尻を叩くようなことをしても、動けるようにはなりません。
頭で納得させて気持ちにフタをする習慣がついていると、このようなことは考えもつかないことかもしれません。けれど、できないでいるのなら、できるように何かを整えてあげれば進めるようになるのですから、意識してみてください。
「なぜ?」という問いを正しく使うと、状況打開の突破口を見つけることができます。
「正しく使う」とわざわざ念押ししているのは、この言葉はしばしば、感じたくない気持ちを頭で納得させるための理由を探す時に出てくる言葉でもあるからです。
そういうフタとして使うのではなく、ものごとを深く掘り下げていくためのフォーカスポイントとして使うと、強力な武器になります。
たとえばこんな風に。
あるひどい状況があったとして、あなたはただ腹を立てたり怒りに任せて相手をなじったり、時には激しい実力行使に出たりしたとします。これではただ、状況によってトリガーされた怒りに反応しているだけです。
けれど、そのひどい状況に対して「なぜこんな風になったのだろう?」と問う視点を持った時に、そこには想像もしなかったような光景と、別の行動の選択肢が見えてくるのです。
そんな状況も、故無くそうなっているわけではありません。無数の「やむにやまれぬ事情」が積み重なって、必然的にそうなっているのであって、表面だけ見て「こんなものは最低だ!」とか「ダメだ!」などと言っていても、それだけで変われるようなものではないのです。
なぜあの人はあんな行動をとったのでしょうか?それは、なぜあんな姿をしているのでしょうか?どうしてこれはここにあるのでしょうか?なぜこの時だったのでしょうか?
このように問うて行ったとき、表面に見えているものの奥にある、「必然の流れ」が見えてきます。すると、自分がどこにどう働きかければ良いのかが自ずと分かってくるでしょう。
注意すべきは、問いの答えを頭で考えるのではなく、その人の「感情を感じ取りながら読み進める」ことです。これは非常に需要なポイントですが、私たちの多くは感情を感じることが苦手であるため、問いに答えようとすると、すぐに頭で考えてしまうのです。
その人はどんな気持ちでそれをしたのか。妬み、怒り、憎しみ、淋しさなどなど。自分の中でこれらを感じることを拒絶していると、なかなか相手の中にこうしたものを見つけるのは難しい側面はありますが、逆に相手の中に見ることで、自身の内に持っているものへの気づきに導かれるケースも確かにあります。
「あの人はズルいからあんなことをするんだ」で終わるのではなく、なぜその人はそんなにもズルいのかを問いましょう。ズルくいないとその人の中ではどんな気持ちが湧き上がるのでしょうか?
やらなければ自分がやられる、損をするだけだと思っているのかもしれません。もしそのように見えるのなら、その人の中には自分がやられたり損をしたときの失望感やショック、敗北感や悲しみ、惨めさ、口惜しさなどがあるでしょうか。
その人は、こうしたことを感じたくない!と拒絶しているが故に、そういう態度を取っているのだと分かります。そして、このように掘り下げたあなた自身の奥深くにも、全く同じ構図があることでしょう。
気づいたら、ここで終わりにしないでしっかりとそれらの感情を身体の中で受け止めて行ってください。
ワークをやっているつもりでいつまでも同じことを繰り返している方は、大抵頭でワークを進めて核心を掘り当てておらず、分かったつもりになって納得して収めて終わりにしている人です。実践とは、あらゆる感情や感覚を生きて初めて言えることです。
この辺りは、自分に向き合うというのなら、シビアに見極めなければなりません。
というわけで、今週は「必然性を読み取る」ことをテーマにしてみます。
必然性に意識を向けて、その状況に至った動機となる気持ちを読み取るよう最高最善に働きかける
参加される方は、「無料遠隔ヒーリングの受け方」ご覧になり、 ご理解のうえ2月22日(水)17:00までにメールまたはメールフォームにてお申し込み下さい。 同日20:00より順次働きかけを行っていきます。